このような疑問を解消します。
- テニスのシングルスの基本戦術
- 必ずしも戦術にとらわれる必要は無い
- シングルスの戦術を実践する練習方法
- テニスの試合を見ておけば勝手に戦術はインプットできる
「テニスの戦術を知ってシングルスで勝ちたい!」
相手を動かしたり緩急を付けたり、、、テニスの試合では色々な戦術が。
色々なバリエーションがあるのがテニスの楽しみでもありますし、またそこが難しい部分でもあるんですね。
そこで今回はテニスのシングルスの戦術について解説。初心者の方であれば特に抑えておくべき基本戦術や練習方法を深掘りします。
先日下記のようなツイートをしました▼
【最低限覚えるべき戦術】
・クロスラリー
・ストレートで攻める
・センターセオリーで真ん中に
・攻められている時は時間を稼ぐ
・緩急やコース配分で相手に読ませない
・相手の苦手なところを狙う(試合中盤以降)
試合では予想外の事も起きるしこだわる必要は無いけどこれらはマストで覚えるべき— Tatsushi.k (@tatsushikoike) March 15, 2022
ぶっちゃけこだわりすぎるのも良くないですが、最低限上記の内容は抑えるべき。
これらの戦術を元にテニスの試合を組み立てていきます。
またテニスの戦術をインプットするなら試合を見ておくと勝手に脳内にインプットされるのでオススメ。このように今回は戦術面について深掘りしていきます。
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【【【 】】】テニスのシングルスの基本戦術
まず初めに最低限抑えておくべき事項を1つずつ深掘りして解説しますね。
これらはテニスプレーヤーが基本的に意識している部分ですので、初心者の方であればマストで覚えておくべき。
既に知ってるよ、なんて方も今一度確認で参考にしてください。
クロスラリー
まずテニスの基本はクロスラリー。ここで優位展開に持ち込みストレートやらオープンコートを狙っていきます。
何故クロスラリーが重要かと言いますと、
- コートの距離が長く入りやすい
- ネット中央が低くなっているためネットしにくい
とどのつまりミスしにくいからなんです。安定してボールが入りやすい訳なんですね。
やはり試合では基本的にはクロスラリーの回数の方が圧倒的に多くなります。
特にアングルショットでショートクロスに打てたら簡単に相手を追い出せる
また浅めのアングルショットを使ってショートクロスに打てると相手を追い出せるのでオススメ。
後ほど書きますが、基本的にテニスでは相手を動かして自分が動かないのが理想です。
そこでショートクロスに打つとかなりオープンコートができますので、その後の展開を有利に持っていけます。
特にひたすらつなげてくる「シコラー」対策にもなりますからね。左右だけでなく相手を前後に動かす事も頭に入れておきましょう。
ストレートで攻める
そうしてクロスラリーで有利を作れた、もしくは埒が明かない場合はストレート展開。
一般的には自分が攻撃している際にストレートを打つことが多いですね。
しかしストレート展開はクロスラリー展開と比較して
- コートの距離が短い
- ネットが中央よりも高い
要するにミスする確率が高くなるんです。
相手を動かす際にストレート展開は必須項目になるわけですが、むやみやたらに打つのはやめておいた方が良いでしょう。
甘く打つとカウンターを食らうので注意
またもう一点注意点を加えると、下手にストレートを打つとカウンターを食らう可能性があります。
というのも甘く入るとクロスに打たれて走らされる可能性があるから。画像にするとこんな感じ▼
これは僕も経験したことはありますしプロの試合でもある事なのでしょうがない事ではあります。
しかしきちんとコントロールしないと一気に立場が逆転してしまうので要注意です。
センターセオリー
3つ目はセンターセオリー。その名の通りセンターにボールを集める戦略ですね。
こう思う方もいるでしょう。センターセオリーのメリットは
- 角度が付けにくく攻められにくい
という点にあります。
センターセオリーはストレートと同じく距離は短いですが、ネットは低いのでミスの確率は下がります。 そして何より打たれた側からすればクロスラリーの時よりも角度が付けにくく、一撃で決める事が出来なくなります。それで決められたらもはや相手を褒めるべき。
特に試合序盤で体を温めたい時やラリーを落ち着かせたい時、自分の流れを取り戻すときに僕は使いますね
テニスではエースよりもミスをしない事が重要
テニスではエースを取る事よりも「ミスをしない事」の方が遥かに重要。
というのもどれだけ頑張ってカッコいいエースを取ったとしても、ダブルフォルトや簡単なミスで帳消しになってしまうから。
テニスでは好プレーをしてもポイント換算が変わらないので、そこが難しさでもありますよね。そういった点でセンターセオリーも試合で取り入れてみるのをオススメします。
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攻められている時は時間を稼ぐ
逆に自分が攻められている時は時間を稼いでイーブンに戻しましょう。
というのも劣勢の際に自分も鋭いショットを打つと、ライジングで返されて時間がまた奪われるから。
よくあるのがクロスラリーで外に追い出されているのにハードヒットしてしまい、相手にライジングであわされてストレートに打たれてしまう展開。 僕も試合でやってしまう事はありますが、基本は一度冷静になって時間を稼ぐショットを打ちましょう。
具体的には
- スライスでしのぐ
- 相手をより外に追い出す
- 中ロブなど軌道の高い球を打つ、、、、
これが基本ですね。
たまにはカウンターショットも必要
とはいいつつもたまーに相手に読ませないためにもカウンターショットは必要。
冒頭でも述べた通りあくまで「基本」の戦術であり、実際試合では想定外な出来事が沢山起こります。
事実テニスのプレースタイルにも「カウンターパンチャー」というスタイルが存在し、相手に打たせてカウンターを狙うプレーもありますし。
もちろんカウンターショットを多用すると相手に読まれてしまいますので、随所で織り交ぜるのが重要です。
▼合わせて読みたい
>>テニスのプレースタイル一覧と解説。現代はストロークが大半です
緩急やコース配分で相手に読ませない
サーブにしろストロークにしろ、展開で有利を作るには相手に読ませない事も重要。特に中級者以上であれば多彩さもあった方がいいですね。
具体的には
- 相手の逆を突く(移動方向と逆のコースを狙う)
- 3球以上同じ球種を打たない(速度、軌道、回転量のどれか1つを変えればOK)
- ギリギリまでボールを引き付けてコースを隠す(特にフォアの逆クロスがカギ)
こんな所かな。
フォアハンドが得意な方はの逆クロスを積極的に使おう
フォアハンドが得意な方が多いと思いますが、そんな方はバック側に打たれても回り込みフォアハンドを使いましょう。
というのも
- 相手にコースを隠せる
- フォア対バックの有利展開を作れる
- 自分の得意なショットを多く使ったほうが早く体が温まる
こんなメリットが。
まず何といってもコースを隠せるのがデカい。逆クロスで構えてボールを引き付けられるとどちらに打つのか分からないので、まず相手からすると予測できないです。 またフォア対バックの構図を作れるのも美味しい。バック側のクロスラリーでも自分の得意なフォアハンドを多く使ったほうが早く体も温まりますし。
部活でフォアが得意で強い後輩がいるんですけど、これでもかというくらい回り込みます。ぶっちゃけ苦手な球は使わなければいいだけですからね。
事実プロでもナダルはめちゃくちゃ回り込むことで有名です。
相手の苦手なところを狙う(試合中盤以降)
そして最後ですが、相手の苦手なところを狙いましょう。当たり前ですが相手にプレッシャーをかける事もできます。
自分で考えてみると分かりますけど、苦手なところにひたすら打たれるのイヤですよね。
シンプルにミスする確率も上がりますし、プレッシャーもかかるのでメンタル的にもキツイ。
相手の弱点を見抜く上では
- 前後の動きやネットプレーはできるのか
- フォアハンドとバックハンドではどちらが得意そうか
- ボールの軌道は高い方が得意なのか低い方が得意なのか、、、
このようにふるいを掛けると分かるでしょう。
試合序盤から相手を見ておき色々球を散らして、中盤以降で相手の弱点を狙うと流れも変わってきますよ。
必ずしも戦術にとらわれる必要は無い
と、ここまでテニスの「理論上の」基本戦術を解説してきました。
しかし実際テニスの試合では想定外の事もありますし、基本から外れたことをして勝つ場合もあります。要するにこだわりすぎない事ですね。
例えば前が苦手な人であれば適度にドロップショットでおびき出しても良いし、速い球が得意で遅い球が苦手な人であれば自分からはそんなに打たなくても良いし。
また自分がめちゃくちゃ調子が悪いのであれば前スライスで体力勝負に切り替えるのもアリですよ。
戦術なんてものは「勝つための手段の1つ」に過ぎないので、手段の目的化で「戦術を実行するため」に試合をしてしまうとマズイ。
ただ何か1つの戦術が上手くいかなかった時の為に他の戦術も覚えておくのはオススメです。
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【【【 】】】シングルスの戦術を実践する練習方法
ぶっちゃけただのラリー練習だと緊張感が消えてしまうので、結論ポイント練習がオススメ。
ですが中でも普通のマッチ錬ではなく
- 下から球出し(シングルスの範囲)
- クロスラリーを続けて打てると思ったらストレートに展開
- ストレートを打ったらそこからは自由。10ポイントのタイブレーク
このようにサーブ無しでラリー勝負をするとかなり練習になります。しかもミスれないので結構緊張感も出る。
僕自身こういった練習を高校の頃は全くしておらず、大学に入ってかラリーで展開が作れませんでした。
しかしこの練習を取り入れてから一撃で決めるのではなく、ちゃんと自分がポイントを取りやすい場面を作る力が付いたのでオススメです。
相手が自分と同じくらいの技術を持っていても、展開を作るのが上手ければその差で勝てるようになりますよ。
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テニスの試合を見ておけば勝手に戦術はインプットできる
テニスの戦術はある程度基本を覚えたらとにかく試合を見まくってインプットするのがオススメ
というのも
・イメトレになる
・第三者視点で客観的に見れる
・シンプルに楽しみながらインプットできる
という観点からやっぱWOWOWとかDAZNで試合を生で見ておいた方が良いと思うけどなー— Tatsushi.k (@tatsushikoike) March 15, 2022
ここまでテニスの戦術面について深掘りしてきたわけですが、正直僕も戦術面を完全にコーチから教わったわけではありません。
何をしていたかと言いますと、テニスの試合を見まくってました。
これはプロの試合でもアマチュアの試合でもOKですが、要するに戦術やポイントパターンをインプットできるんですよね。
- 「いまのポイントはストレートで展開を作ったから取れたんだ」
- 「逆にこのポイントは下がりすぎていたからドロップショットを打たれたのか」
- 「ここのポイントは相手サーブで5-1の0-40だから割とリスキーな事したんだな」
このように「○○だったからポイントが取れた」と頭の中で整理できるんですね。
僕も死ぬほどテニスの試合を見まくってましたからね。雨でもできるし。
このようにテニスの試合を見ておけば勝手に戦術は楽しみながらインプットできるのでオススメですよ。
ちなみにグランドスラムやATPツアーはWOWOWで完全に見ることができます
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