このような疑問を解決します。
ダブルベンドとストレートアーム→結局グリップが厚いか薄いか ダブルベンドとストレートアームの特徴と持ち方 あまりダブルベンドとストレートアームにとらわれる必要はない
「ダブルベンドとストレートアームについて教えて欲しい!」
今回の記事ではフォアハンドのダブルベンドとストレートアームについて深掘りします。先日下記のようなツイートをしました。
あとグリップで思ったんだけど、ストレートアームとかダブルベンドって打ち方なんてそもそも存在しないのでは?
結局
グリップが厚い→打点が近くなる
グリップが薄い→打点が遠くなる
ってだけで、そんなストレートアームとかダブルベンドっていう打ち方は限定して存在しないと思うんだ— 小池竜史@テニス×大学生ブロガー (@tatsushikoike) January 22, 2021
結論から申し上げると自分は「ストレートアームとダブルベンド」というように二項対立的な持ち方は存在せず、結局グリップが厚いか薄いかだけだと思っております。
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ぶっちゃけそんなに改まってダブルベンドとかストレートアームを極端に意識する必要は全くなくて、「結果的にそういった打ち方になる」と思っていただければOK。
あまり変に意識しすぎるとフォアハンドがおかしくなりますからね。
ぜひ参考にしてください。
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【【【 】】】Contents
ダブルベンドとストレートアーム→結局グリップが厚いか薄いか
改めて説明すると結局のところダブルベンドとストレートアームは
「フォアハンドのグリップが厚いか薄いか」
これだけ。
ウエスタングリップ(厚グリ)に近づけば近づくほど打点が近くなり、イースタン(薄グリ)にするほど打点が遠くなります。
そして厚グリの打点では腕が折りたたんだ状態に見え、薄グリでは打点が遠いために腕が伸び切って見えることから
- ダブルベンド
- ストレートアーム
このようにそれぞれ呼ばれるようになったのでは?と考察しています。
ダブルベンド→厚グリで打点が近くなる
錦織のフォアハンド画像をもとに解説しますが、彼のグリップはゴリゴリのフルウエスタン。
このようにグリップが厚ければ厚いほど打点が近くなり、結果的に腕が曲がります。
この状態がいわゆる「ダブルベンド」と呼ばれるものですね。なので
- ダブルベンドという打ち方が存在する→×
- グリップが厚いと打点が近くなって結果的に腕が曲がる状態になる→〇
細かく説明するとこんな感じではないでしょうか。
錦織・ジョコ・ワウリンカなどが例
プロの中でダブルベンド(グリップが厚い人)は錦織はもちろんジョコもフルウエスタンですね。
▼ジョコビッチのフォアハンド
▼ワウリンカのフォアハンド
特に現代のテニスプレーヤーは昔に比べて厚く握る人がかなり増えました。
自分も前はフルウエスタンで持っていましたし(今はセミウエスタンくらい)、全体的にダブルベンドの人が多そうです。
ストレートアーム→薄グリで打点が遠くなる
逆にストレートアームは薄グリで打点が遠くなり、結果的に腕がのびます。
典型的なのは正にフェデラーで昔は今よりも厚く握っていたものの、今はセミウエスタンかそれよりもちょい薄いくらいですね
イースタングリップだとフラット系のボールが打ちやすくなりボールが飛びます。
1900年代はほぼイースタングリップの人が多く(というのもウッドラケットなど性能的に飛ばなかったため)、負担が無く飛ばせるので中高年プレーヤーに多い印象ですね。
フェデラー・デルポ・ディミトロフが例
薄グリの代表選手としてはフェデラー・デルポ・ディミトロフ当たりがストレートアーム。
▼デルポトロのフォアハンド
(デルポトロはかなり薄め。打点も遠いです)
▼ディミトロフのフォアハンド
やはりストレートアームのプレーヤーはフラットドライブなフォアを打つ人が多いですね。
時代的にウエスタンが流行りではあるものの、最近はデミノーやチチパスなど意外に薄グリの若手が増えてきました。
ダブルベンドとストレートアームの特徴と持ち方
ダブルベンド→スピンがかかりやすくなる。ちゃんとボールを潰せれば威力がありかつ最後にストンと落ちる球が打てるが、厚い当たりを習得するまでが難しい。学生やベースライナーに多い。持ち方はセミウエスタンとかウエスタンで持っていれば勝手になる ストレートアーム→フラットにボールが飛ぶため簡単に当たりが厚くなる。しかしスピンがダブルベンドと比較してかかりにくいため、しっかしスピンをかける必要あり。サーブ&ボレーヤーとかシニアテニスでよく見る。持ち方はイースタンからセミウエスタンで持っていれば勝手になる
ぶっちゃけ特徴や持ち方といってもそれぞれ厚グリ薄グリの特徴と同じですけどね。
まずダブルベンド(ウエスタン)は錦織やジョコを想像してもらえれば大丈夫ですが、スピン系のフォアハンドに。
きちんとボールを面に乗せることができれば威力があるだけでなく「勝手にスピンがかかる」というパワーもあり安定するフォアが打てます。エッグボールも打ちやすいですね。
しかし厚くなればなるほどきちんと面に乗せるのが難しく、ただ打つだけだとチャリッチャリの死んだたまになりますので要注意!(錦織はあのフルウエスタンでなぜ打てるのか分からない)
持ち方は普通に上からラケットを握るウエスタングリップで大丈夫です。
逆にストレートアーム(イースタン~セミウエスタン)は負担なく、簡単に厚い当たりでボールが飛ばせます。 しかしフラット系の球なのでダブルベンドに比べてスピンがかかりにくい。厚グリでは簡単にエッグボールなど高い軌道のスピンショットが打てるものの、ストレートアームではウインドミルなどを使わないとしんどいです。 ストレートアームならイースタン~セミウエスタンくらいで持てばそうなります。
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【【【 】】】あまりダブルベンドとストレートアームにとらわれる必要はない
(練習中の僕)
ぶっちゃけダブルベンドとストレートアームという「0か100か」みたいな基準で考える必要は全くありません。
「ダブルベンドで打ちたいからそう持つ」のではなく、どんなプレースタイルでプレーをしたいのかまず考えます。
- ゴリゴリのエッグボールとかスピン系で試合を組み立てたい→ウエスタン
- 結構早めのテンポが好きだからフラット系の球が打ちたい→セミウエスタン
こんな感じ。
自分も以前フルウエスタンで握っていたものあまり合わずグリップを薄くしましたし。(テニスを始めたときがセミウエスタンだったため戻した)
あまりダブルベンドやらストレートアームだとか意識したことはありません。
グリップが厚ければその分打点が近づきますし、薄くすれば遠くなるだけ。てなわけで今回はこれで終わりです。ありがとうございました!
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