こんなニーズにお応えします。
フェデラーのフォアハンドの特徴 フェデラーのフォアハンドで重要なのは「ユニットターン」と「押す」事 あんまりにも真似しすぎるとバグります フェデラーのフォアハンドを参考にするには
「フェデラーみたいなフォアハンドが打ちたい!」
フェデラーには誰もが一度憧れますよね。
完璧なフォームに完璧なショット。そして破壊力もある彼のショットはもはや芸術品です。
そこで今回はフェデラーのフォアハンドの解体新書という事で、コツや特徴を解説したいと思います。
自分自身フェデラーのフォアハンドの動画をめちゃくちゃ見漁っていた時期がありまして、スローにしたりスクショを撮ったり色々分析していました。
結論から申し上げますと、彼のフォアハンドの中でも一番重要な部分は
- ユニットターン
- 擦らず腕を真っすぐに押し切る
この2点が超重要だと考えています。
今回はフェデラーのフォアハンドについて解説はするものの、テイクバックの角度やらフォームを100%真似する必要はありません。というか他人になることは不可能です。 まずは自分のフォームの特徴や良さを理解して、良い部分だけ取り込むといった形で十分。 間違えても自分の個性を殺さないようにしましょう。
上記の点を踏まえてぜひ参考にしてください。
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【【【 】】】Contents
フェデラーのフォアハンドの特徴
ザックリ説明するとこんな感じですかね。
画像の通りフェデラーのフォアハンドは全くクセが無い事で有名。フォームに関しては完璧であると言っても良いのではないでしょうか。
彼のグリップはセミウエスタンよりも若干薄く、ストレートアームっぽくなっていますね(全盛期の2006まではもう少し厚かった)。
錦織やジョコビッチのようなフルウエスタングリップのフォアハンドに比べ、球の軌道は若干フラットで低くなります。
もちろんフェデラーにとっては多少スイングの軌道や角度を変えればヘビースピンもかけれますけどね
フェデラーのフォアハンドの強みは「ボールをどこにでもコントロールできる」という点。 順クロスはもちろん、逆クロスの回り込み展開や普通薄グリだと打ちにくいと言われている高い打点の強打もできる。おまけに走らされた時のランニングショットでカウンターも、、、、 特に全盛期はフォアに打たせたら終了と言われていて、他のプレイヤーはみんな「フェデラーのフォアハンドが欲しい」と答えていたくらいですからね。
ちなみにグリップの厚さやストレートアームに関しては以下の記事で深掘りしています。
▼合わせて読みたい
フェデラーのフォアハンドで重要なのは「ユニットターン」と「押す」事
冒頭でも紹介しましたが、フェデラーのフォアハンドで重要な点は以下の2点であると思っています。それは
- ユニットターンと左手で溜めを作る
- フォロースルーの際にボールを「押し切る」
この2点がフェデラーのフォアハンド、特にあなたのフォアハンドを向上するのに超重要になってきますので深掘りしますね。
ユニットターンと左手で腰の溜めを作る
Roger Federer forehand 🎾
1. The racket head is higher than the grip level creating leverage in the arm and wrist.
2. The eyes are locked onto the ball and the non hitting hand is engaged, helping to track the ball
3. The upper body has coiled with a stretch in the obliques pic.twitter.com/BYR2dE4ktJ— Top Tennis Training – Pro Tennis Lessons (@Tennis_Training) September 6, 2018
まず初めに重要なのが「ユニットターン」。画像のような腰のひねりですね。
フェデラーのフォアハンドはプロの中でもかなりユニットターンと左手の添えは分かりやすい方で、なおかつ省略していません。
それに数あるフォームの中でもかなりシンプルであると言われていますが、この段階だけは絶対に抑えておく必要があります。というのは
- 左手をしっかり添えることで手打ちを回避
- 下半身の力をボールに伝えられるため威力が出る
- 総合的にフォアハンドが向上する
これらのメリットがあるから。
ここでフェデラーのフォアハンドの写真をもう一枚見てみましょう▼
前からのセミオープンスタンスの写真です。
ここでもしっかりと左手を添え、かつへそを90°右に回していることが分かりますよね。
フォアハンドで現代一番使われると言われいてる「セミオープンスタンス」では この形が理想的。フェデラーはユニットターンが完璧であるが故、その後のフォアハンドのショットも十分に威力が出ると言われています。
テイクバックの形やらグリップはとにかく後回し
まず抑えるべきなのはユニットターン。
フェデラーのフォアハンドに限らずどんな場合においても当てはまりますが、フォアハンドの基本です。
どうしてもプロのフォームをまねる人も結構多いですが(もちろんプロのフォームを真似して上達する人もいる)
- テイクバックの形
- グリップの薄さ厚さ、、、、、
などよりかはユニットターンと左手の添えをマスターするのが吉。
これらを抑えるだけでも結果的にフェデラーのフォアハンドに近づくはずです。
テニス始めたての人はまず「打ち方そのもの」を抑える必要がありますので、フォームを真似しても良いかもです。
フェデラーのフォアハンドは結構押してる
特にフェデラーのフォアハンドは薄グリなだけあって割とボールを押していることが分かります。
グリップが薄ければ薄いほどボールとの打点が遠くなるため、腕を真っすぐにしてボールを押しやすくなるんですね。
ここで注意したいのが、フォロースルーの最後。
動画を見ていただけると分かりますが一応フィニッシュは左手でキャッチしています。
テニスにおいて「ワイパースイング」という言葉がありますが、あれは意識しなくてもOK。
というのも肩→腕→手首という風にエネルギーが順に伝わり、「結果的に面が返る」ようになっているから。
アングルショットやアプローチならまだしも、あまりに意識するとボール潰すのではなく擦るクセが付いてしまうので、緊張した時に試合で全く使い物にならなくなります。(経験談)
こすり上げるとボールが潰れずバウンド後の伸びが無い
プロや上手い人(技術的に格上な人)の一番の違いは
「ボールに対する勢いの伝え方」
だと思うんですよね。
テニスではそれ以外のメンタルや戦術でも勝敗が決まる面白いスポーツではあるものの、そもそもヤバい人は「打球音」が違います。
自分も試合会場でシード勢の試合とか見ていた事も良くありますが、レべチの人はそもそも打球音で分かります
ボールを潰すとその分ボールが変形するため、バウンド後の伸びでかなり違いが出てくる。
逆に擦っただけの小手先のスピンではミスの少なさで同格に勝てるかもですが、ボールの伸びが足りないため格上にはちょっとしんどいです。
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【【【 】】】全盛期フェデラーのフォアハンドは少し厚かった
フェデラーと言えば2004~2007年あたりの赤白のPROSTAFFを使っていた時期のフォアハンドがチートでしたよね。
スピンと威力が両立した暴力的なフォアハンドを打っとけばとりあえずポイントが取れる。
しかもフォアハンドだけじゃなくてサーブもボレーもできるとかとにかくこのおじさんはズル過ぎました。
基本的にフォームは変わっていませんが、昔の方が若干グリップは厚く握ってスピンが掛かっていたのでは?なんて予想しています。
▼全盛期フェデラーのフォアハンド
▼合わせて読みたい
【天衣無縫】フェデラーの全盛期はいつ?なぜ強いのか、現在との違いを比べてみた
2022年9月:ついに引退
追記ですが、2022年9月についにフェデラーが引退を発表しました。
どうやらリハビリをしていたものの、体が追い付かないみたい。
2022年のレーバーカップを最後にツアーを引退するそうです。
▼合わせて読みたい
>>【感謝】ロジャー・フェデラーがついに引退。テニスの戦績や彼の経歴を振り返る【GOAT】
あんまり細かいところまで真似しすぎるとバグります
先日下記のようなツイートをしました▼
他人のフォームを100%真似するとバグる
・結局完全に他人にはなれず
・テニスにおいて正解は存在しない
・自分にしかないフォームや経験がある
無論完全に真似をして上達する人もいるけれど、基本的にプロの左手の添えであったり、一部分を自分に合うよう吸収すればOK
自分を殺しすぎるとおかしくなる— Tatsushi.k (@tatsushikoike) February 24, 2021
他人のフォームを100%真似するとバグる
・結局完全に他人にはなれず
・テニスにおいて正解は存在しない
・自分にしかないフォームや経験がある
無論完全に真似をして上達する人もいるけれど、基本的にプロの左手の添えであったり、一部分を自分に合うよう吸収すればOK
自分を殺しすぎるとおかしくなる
フェデラーのフォアハンドの記事で書くのも本末転倒な気がしますが、あんまりにも
「完璧に彼のフォアハンドを真似しよう!」
このように思うと間違いなくバグります。
やはり他人になることは不可能ですし、自分にしかない才能や経験・スキルがあるのでそれを殺すのは酷。
たまに「あからさまにあの人○○意識してるやん」という人は見かけましたが、所々その人の個性が滲み出ています。なので100%真似することは諦めましょう。
あくまでも目標はテニスに勝つ事
所で、あなたがテニスをしている理由って何ですか?
- ストレス解消
- 仲間とわいわいするため
- テニスを楽しむため、、、、
これらが主な理由でしょう。
しかしあくまでもテニスは対戦相手と勝負をするスポーツ。
もちろん負けても楽しい試合もありますが、やっぱり一番は勝つ事ではないでしょうか。
初めは自分のフォアハンドを向上させるためにプロのフォアハンドを分析したのに途中から 「プロのフォアハンドを真似する事」 が目的になってしまう、いわゆる手段の目的化が起こってしまいます。 この状態になると自分の成長も止まってしまい、シンプルに勝てなくなるので要注意。ダメになったら元の形に戻しても構いませんので柔軟性が必要です。
もしかしたらあなたがテニスで勝てない理由もここにあるのかもしれません。
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前部を変えるのではなく一部分から
今回の例で言えばフェデラーのフォアハンドでは
- ユニットターンと左手の添え
- 真っすぐ押し切る事
この2点が特徴的だと述べました。
ですがその他グリップの薄さやテイクバックの形など、全部を意識すると体が追い付かなくなります。
なのでこの2点、もしくはユニットターンと左手の添えだけでも構いません。
1歩ずつ変えていきましょう。
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【【【 】】】フェデラーのフォアハンドを参考にするには
今回はフェデラーのフォアハンドを深堀りしてきました。
とはいえど、フェデラーのフォアハンドはプロの中でもトップクラス。ユニットターンや左手の添えなど参考にできる所はたくさんあります。
全部を意識しすぎると、自分の形を見失ってしまうのでその点は要注意ですね。
ちなみに彼のプレーはWOWOWやGAORAで見ることができますので、こちらもぜひ参考に。(特にWOWOWでは錦織・大阪のグランドスラムや過去の名試合・エキシビションも報道数るのでオススメ)
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他にもテニスに関する内容を発信しています。
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