このような悩みを解決します。
先日下記のようなツイートをしました▼
【テニスでイライラした際の対策】
1「イライラする自分もいる」など○○な自分もいると置き換える
2 体の反応に全力集中
3 深呼吸をゆっくり3回行う
コレだけで何とかなります
怒りは抑えろ!と言う人もいるけど、人間なので無理。あのナダルさえ怒りの感情はあるし、抑圧するなら味方につけるべき— Tatsushi.k@たつじんblog (@tatsushikoike) March 5, 2021
「テニスでイライラしちゃう、、、どうすれば良いんだ、、、」
テニスの試合でミスをしたり自分の思うようにプレーができないとイライラしてしまう。
恐らくこれはテニスの試合に出たことがある人なら一度は経験するはず。
そこで今回の記事ではこのイライラを応用して味方につける方法をご紹介します。
結論ですが、イライラを完全に抑えたり感じなくすることなど不可能。ぶっちゃけ無理ゲーです。
よくコーチで「テニスでイライラしちゃいけない!」とおっしゃる方もいますけど、具体的な方法を教えず怒りを制御することなんてできません。
それにメンタルお化けと言われているナダルやフェデラーでさえたまに怒りの感情を表に出すくらいですからね
先にチラッとこの記事の要点をお伝えすると、イライラした際には
- 「イライラする!と感じる自分もいる」など○○を感じる自分もいると考える
- 「頭が熱くなっている」「呼吸が浅くなっている」などイライラした時の体の反応を観察
- 最後に深呼吸をできるだけ深く3回は行う
この3ステップでかなり解決できます。
実際この方法は心理学の中でマインドフルネス(今現在に集中する)と呼ばれる方法でして、メンタルにも聞きますし日常でも役立ちますよ。
ぜひ参考にしてください。
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【【【 】】】Contents
テニスの試合でイライラを100%抑えるなんて無理です
先ほども申し上げたように、テニスの試合で
「怒りの感情を感じないようにすること」など不可能。なぜなら僕たちは人間ですからね。
もちろんラケットを壊したり声に出すことは防げますが、どんなに聖人だろうが
- プレーが上手くいかない
- 審判のジャッジミス
このように人間はマイナスな出来事に対してはストレス反応を示すようになっています。
特にテニス界の中でも紳士的かつ物に当たらないと言われているフェデラーナダルでさえ、たまに怒りの感情を表に出すこともありますし。(他にもたくさん不満そうな顔を出すことがある)
このようなアドバイスは一見正しそうに見えて、実は何も具体性が無い感情論。
何も対策を取らないと間違いなく試合でイライラしてしまいます。
そもそも怒りの感情は味方につけられる
よく「怒り」や「ストレス」は敵にされがちですが、アドレナリンが分泌されることで
- モチベーションが上がる
- 糖が分泌されより動けるように
- 爆発的な行動力が得られる
こんなメリットが得られます。
逃走・闘争反応なんて言われたりもしますが、これらの反応を正しく味方につければかなり美味しい。
しかし怒りのデメリットとして冷静さを欠いてしまうのと周りに迷惑も掛かってしまうので、上手く乗りこなす必要があるわけです。
テニスの試合でイライラを応用するにはマインドフルネスがオススメ
そこで今回紹介するのはマインドフルネス的思考法。
僕がこの記事で紹介するのは心理療法ACTというステップに基づいており、心理療法士のラスハリス氏の
「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」
という本を参考にしています。
そこで冒頭でも書いたように、テニスの試合でイライラした際には
「イライラする!と感じる自分もいる」など○○を感じる自分もいる
と考えるのがオススメです。
「○○だ」と感じる自分もいる「観察する自己」を鍛えるべし
結論から言うと、何かイライラしたりストレスを感じた際には
「今自分の中で○○だと思った自分もいるな」
このように色々な感情を持った自分もいるんだ、と考える方法がかなりオススメ。
「観察する自己」とも言われたりします
実際にこの方法だと通常の「○○の感情を抑えろ!」といった抑圧方法よりも早く鬱が治ったり、メンタルに良かったりするんですね。
これは皆さんも経験があると思いますが、例えば失恋をして悲しいはずなのに「ホントは良かったんだ!俺は幸せだ!」と無理に気持ちを抑圧するとしましょう。 一時期はそれでうまくいくかもしれませんが、恐らく数時間後にまた悲しさが戻ってくるはず。 実際に心理療法の世界でも抑圧してしまうと、後に追いやった感情が戻ってくる事が分かっているのであまりオススメできないんですね。
人間である以上、負の感情やネガティブな感情も必ず湧いてきます。
そこで自分が雲の上に載っている姿を想像し、
「あ、今ちょっとイラっとした自分も発見したな」
「ちょっと緊張している自分もいるじゃん」
と色々な自分も観察するようにしてください。
怒りの感情から脱フュージョンしよう
完全に怒りやある感情に身を任せてしまう状態をフュージョン、逆にその感情にとらわれず観察することを「脱フュージョン」と心理学では言ったり。
フュージョンした状態だとラケットに当たったり、怒りの言葉が出てしまうので要注意。
ここが非常に難しいですが、怒りを感じたらとにかく
「あ、今めっちゃ怒ってる鬼みたいな自分が要るな。そんな自分もいていいよ。人間だもの」
と雲の上からひたすら色々な自分を眺めるイメージ。
これができるとテニスの中でメンタルコントロールが上手くなります。
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【【【 】】】この点は意外とプロのテニス選手の中でも分かれる
怒りのコントロールという観点で見ると、プロの中でも上手い下手が結構分かってきます。
勿論それだけでテニスの勝敗や結果は決まらないものの
- ズべレフ
- キリオス
- フォニーニ
- ジョコビッチ
- メドヴェ―ジェフ
この辺りは感情をむき出しにすることが多く、意外とプレーに無駄が多かったり。
例えばメドヴェ―ジェフやキリオス審は判の判定や自分のミスにイライラし、何やらぶつぶつ文句を垂れているシーンが多い。 それだけならまだましですが、ラケットを破壊したり相手に暴言を吐くのは違うかと。彼らにはスポンサーやサポートをしてもらっている企業がいるわけですし。(プロストックのラケット3万をぶっ壊すのはどうかと、、、) それに大抵の場合は怒ったところで判定や過去が変えられることも無いです。ならばその怒りのエネルギーを「これからどうするか」といった、思考する方向に切り替えた方が良いのでは?と思いますね。
もちろん彼らは観客の目の前で。かつ世界の頂点で戦っているわけですからプレッシャーも半端ないでしょう。
特に試合中怒って流れが完全に変わるシーンも見れて面白いです。
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【結論:ダメ】テニスにおいてラケット破壊は許されるのか。真剣に考察してみる【なぜ】
実は錦織もここが課題なのでは?と勝手に考察
日本人男子の中で最も活躍している錦織圭選手。
これは完全に個人的な意見ではありますが、彼の試合をテレビで見ていると不満が顔に出ることが多々あるんです。
ぶっちゃけ彼のスキルやタッチセンスはプロの中でもトップクラスで、ジョコビッチやナダルには無い天才的な才能はある。(例えばドロップボレーとか面の合わせ方とか)
ですが試合中「あー!!」と叫んだり、結構不満が分かりやすく伝わってくるんですよ。
それで流れが変わったり、本来持ちうる技術を出しきれずプレーが消極的になるのが彼の弱みかなぁなんて思っています。
1回戦は20歳の強打の新星、この日は22歳の全くミスをしない若手と、男子テニスが期待する次世代のスター候補を退けた。
「もう少しメンタルが染みついてくれば、トップ10に入れる」
高らかに、トップ10への復帰を宣言だ。
引用:https://www.nikkansports.com/sports/news/202103040000139.html
しかしさすが錦織。彼自身も自身もこの点は分かっているみたい。
今後も彼の活躍を全力応援するしかないですね。
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テニスの試合でイライラした時の完全対策方法
これまで書いてきたことをいかにして実際にテニスの試合で応用するのか。
そこで以下の3ステップをお試しください。
まずは先ほど紹介した「○○だと感じている自分もいる」と雲の上に乗ってひたすらに眺めるイメージをしてください。
- 「あ、今ダブルフォルトしていらっとした自分もいるな」
- 「大事な試合で緊張している自分も結構いる」
- 「人前に見られて恥ずかしい、ミスしたくない!と怖がっている自分もいる」
実際にテストや試合の直前に3分間ありのまま感情を吐き出すことでパフォーマンスが上がるなんて研究もありますので、とにかく色々な自分を観察してください。
※あくまで「観察する」だけであって、特定の自分にフュージョンしないよう注意が必要です
そうしたら次に自分の体の反応に目を向けます。
- 呼吸の浅さ、テンポはどのくらいか
- 頭の高等部あたりが重く感じる
- 心臓に何かもやもやした感覚がある
イライラした時には体が闘争反応を示しているので、何らかの反応が分かるかと。
特に分かりやすいのは呼吸。大体僕もイライラすると呼吸が浅くなっていますね。
そして最後に深呼吸を深く3回。
呼吸は浅くなればなるほど交感神経が優位になるため、イライラをコントロールするにはとにかくめちゃくちゃ長い深呼吸でリズムを整えましょう。
日頃のテニスの練習ですぐイライラを言葉にしてませんか?
実際このトレーニング、初めの方はかなり難しい。
というのも別にこの方法を取り入れたからと言って即怒りを味方にできるわけもないですし、何より試合でこの方法を思い出せるかどうか。(僕も忘れる時がある)
そこでこのマインドフルネスの方法を日ごろの練習から試してみましょう。
恐らくイライラしてしまうあなたは練習でもネガティブな言葉を発していることが多いのではないでしょうか?
実はコレ、以前僕が発していた言葉です(笑)
今考えるとかなり練習中ミスをするたびに怒りを言葉に変えて発する、という事をしていました。
もちろん自分にも当てはまりますし、他にも割とイライラしやすい人は練習の段階で怒りを露にしていたんですよね。
そこで今一度自分の練習中の言葉を考えてみて、ミスをするたびに
- イライラする!と感じる自分もいる」など○○を感じる自分もいると考える
- 「頭が熱くなっている」「呼吸が浅くなっている」などイライラした時の体の反応を観察
- 最後に深呼吸をできるだけ深く3回は行う
この3ステップを試すのが良いかと。
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【【【 】】】テニスの試合でプロの感情の波を見ると面白い
テレビで選手のメンタルが崩れる瞬間は観察しがいがあります。
というのもその瞬間に流れが変わるのか、或いはそこから怒りを応用して一気に爆発して流れを持って行くのか、テニスにしかない楽しみを味わえるから。
特にグランドスラムの準決勝決勝くらい重い試合になってくるとこっちまで息をのんでしまいます。
選手が自分のプレーがあまり上手くいかない時、そしてイライラしている時にどういった戦略や時間の取り方をするのかも面白い。
ちなみにテニスのグランドスラムはWOWOWが独占生配信をしており、スマホでもオンデマンド見逃し配信ができるのでオススメですね。
ちなみにWTAならDAZN、マスターズ1000ならGAORA sportsで視聴できます。
テニスの試合で単純にショットの威力やラリーを見るのも良いですが、こういった所を観察できるかどうかで自分の実力も磨けますよ。
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