このような悩みを解決します。
「スピンサーブが打ちたい!」
テニスのサーブでも比較的打つのが難しいとされる「スピンサーブ」。
ですが中級者~上級者は当たり前のように使用しますし、マスターすれば安定するサーブが手に入ります。
フラットと混ぜて1stサーブで打つも良し、ガッツリスピンサーブを相手のバック側で打つも良し。とにかくサーブの幅が広がるのが美味しいんですね。
そこで今回の記事ではスピンサーブの打ち方やコツを解説します。
ちなみに僕は身長168㎝で全く高くはありませんが、頑張ってこれくらいのスピン(キック)サーブは打てるようになりました▼
自分の中ではまぁまぁ良いキック pic.twitter.com/8U8r1u8CTZ
— Tatsushi.k (@tatsushikoike) June 18, 2021
先にスピンサーブの打ち方を簡単にを冒頭で軽くお話しておくと
- 相手に背中を向けるようベースラインに沿って構える
- トスを頭の真上からちょい後ろに上げる
- ボールを時計に見立てて7時から1時方向に振り上げる
- 体が開かないように左手で右わきを抑えてブロックする
- 基本は相手のバック側(デュースサイドならセンター、アドサイドならワイド)に高く弾むように打つ
こんな感じ。
このように今回はスピンサーブについて深掘りしてお話するので、ぜひ参考にしてください。
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【【【 】】】【テニス】スピンサーブの打ち方
それではスピンサーブの打ち方を解説していきます。
今回は
- 体の向きと構え
- トス
- スイング
- 体の使い方
- コース
この5ステップで解説。それぞれ注意点やポイントを踏まえて紹介しますね。
体の向きと構え
このくらいのスピンを安定して常に打てるようにしたいものです pic.twitter.com/ibLIMHjfDr
— Tatsushi.k (@tatsushikoike) May 23, 2021
まずサーブを打つ前に。
スピンサーブではフラットやスライスサーブと異なり、かなり立ち位置が異なってきます。
というのは「ベースラインに沿って構える」という点。画像にするとこんな感じですね▼
と思うかもですが大丈夫。ラケットの面が前に向いているためボールは理論上前に飛びます。
実際動画で僕もスピンサーブを打っていますが、ベースラインに沿ってほぼ横を向いていますよね
というのも
- ベースラインに沿ってスイングする必要があるため
- 相手のバック側を狙うため
これらの理由があります。
フェデラーも割とがっつり横を向いていますね▼
違和感を感じるかもしれませんが、まずはここからスピンサーブをマスターしていきましょう。
トス
2つ目はトス。ここがスピンサーブを習得する上で重要なポイントでして
「ちょうど頭の真上から少し後ろ」
くらいにトスアップします。
というのも次のスイングのステップで説明しますが、ボールに対して振り上げて縦の回転を掛ける必要があるから。
スピンはスライスやフラットと違い前では無く上に振り上げて回転を掛けます。なのでトスの頂点で打つのではなく、少しボールが落ちてきたくらいで打つのが重要です。
出来ればトスはサーブ全て同じが理想
スピンサーブをある程度習得した人はできればフラットとスライスも同じトスで打てるようになるのがオススメ。
というのもスピン系のサーブはプロの中でもトスがバレやすく、後ろにトスを上げ過ぎると読まれてしまうから。
よくプロの試合でもセカンドサーブで相手のバック側にスピンサーブを打つのが主流で、まぁ何度かは読まれるのでしょうがない部分もあります。 ですが、たまーにスピンのトスを上げてワイドのスライスを打ったり、同じフォームとトスで球種を打ち分けると相手はコースが読めなくなるんですね。
▼ちなみに以下の記事では安定するトスの上げ方を解説しています
>>【生命線】テニスのサーブではトスが8割。安定する上げ方とコツを解説
あまり後ろに上げ過ぎないように
後ろにトスを上げるといってもやりすぎは禁物。
というのもコースがバレしますし、背中を反りすぎてケガになる可能性も。
僕も腰を痛めていた時期がありましたし兄が昔それが原因で肉離れになったので、、、
スイング
そしてスイングですが、
- ラケットのフレームからチョップするつもりで
- ボールを時計に見立てて7時から1時方向に振り上げる(左利きなら5時から11時の方向)
- 前に振りぬくのではなく、右上に振りぬくイメージ(左利きなら左上に)
この3ポイントを意識してください。
特によくYoutubeや色々な記事で説明されているのがボールを時計として見立て、7時から1時の方向に振り上げるという説明。画像で説明しますね。
ラケットのフレームを7時方向から当てて、右上に振り上げる。
以下の画像でもかなり右側にスイングしています▼
こうすると若干右側(つまり相手のバック側)に跳ねるサーブになるため、安定してかつ攻められないセカンドサーブを打ちたいならマスターしましょう。
打つタイミングはボールが少し頂点から落ちてきた時
先ほどトスの段階で「トスは頭の上から少し後ろに上げましょう」と書きました。
というのはボールが下に落ちる勢いとラケットが右上に動く過程でよりスピンが掛かるから。
逆にトスアップの頂点でヒットしてもこすり上げる時間が短くなってしまうため、スライスやフラットサーブとは違いタイミングを若干遅くする必要があります。
プロネーションは意識しすぎしなくて大丈夫
よくYouTubeの動画や記事でも
「プロネーション(手首のひねり)を意識してスピンサーブを打とう!」
というアドバイスを見ますが、ぶっちゃけ僕はあまりプロネーションは意識しすぎる必要は無いと思っています。
というのも回転系のサーブ全般に言える事ですが
- フレームから入ってボールのフェルトを削る勢いで擦る
- その次にワンアクセントとしてプロネーションが「勝手に起こる」
このようにまず初めに「ボールに対してチョップする」のが大事。
もちろん大事ではあるものの、あまりにプロネーションを意識しすぎるとフラット系のサーブになってしまうので注意が必要。
ボールに回転を掛ける感覚を掴んでからプロネーションは意識しましょう。
分からなければとにかく上に振ればスピン回転は掛かります
まぁここまで色々説明してきたわけですが、ぶっちゃけ分からん!という人も多いでしょう。
そんな方はとりあえずトスを頭の上とかちょい後ろに上げて、とにかく上に振り上げましょう。
そうすれば汚くともスピン回転は掛かるので、まずはそんな難しく考えず挑戦してみて下さい。
体の使い方
そして最後に体の使い方を説明します。
僕はスピンサーブだけ他のスライス・フラットとは別物と捉えていて、というのは「サーブを打つ際に左手で体の開きを止める」点で異なるんです。
以下の画像をご覧ください▼
フェデラーのスピンサーブを横からスクリーンショットしたものですがどうでしょう、かなり体の開きを抑えていますよね。
このように体の開きを抑えてあげないとベースラインに沿ってスイングできません。
逆に体が開いてしまうと下から上に振りぬけず軌道が下がってしまいます。そうなると回転量も減ってネットにかかってしまうリスクが増えるんですね。
スピンサーブのメリットデメリット
ここまでスピンサーブの打ち方を説明してきましたが、当然メリットデメリットが存在します。
きちんと打てれば強力な武器になるものの中途半端だとチャンスボールになり兼ねないので、注意が必要です。
メリット
スピンサーブには上記の様なメリットがあります。
1つずつ深掘りしていきますね。
安定するサーブが打てる
まず何といっても安定したサーブが打てる点でしょう。
スピンサーブは軌道が高く山なりなのでネットにかかりにくい。セカンドサーブとして使用する人が多いですし
「このポイントは慎重にいきたい、、、」
なんて時に1stからスピンを使う事もしばしば。
僕もスピンを打てるようになってからダブルフォルトが激減しましたね。
サーブの幅が広がる
2つ目のメリットはサーブの幅が広がる点。実際スピンにも種類があって
- 右に大きく跳ねるキック
- 純粋な縦回転系のスピン
- スライスと混ぜて左に逃げていくスピン
ホントに色々あります。
僕はスライスとスピンを混ぜた球種をデュースサイドからワイドに打ったりします。
フラット:スピン回転=7:3の球種を1stサーブとして使ったり、スピン回転を覚えるとサーブの幅がかなり広がりますよ。
セカンドサーブでも攻められない
3つ目のメリットはきちんと打てればセカンドサーブでも攻められない点。
なんなら下手に速い1stサーブより相手のバック側に跳ねるスピンを打った方が強いまであります。
1stでもダブルセカンドでスピンサーブを打つこともありますし、やはりセカンドサーブでポイントを取る事が重要になってきます。
特にうまい人だとセカンドサーブからしっかり攻めてくるので。
▼リターンに関してはこちらの記事をご覧ください
>>【テニス】スピン(キック)サーブのリターン方法を解説【2パターンあります】
デメリット
そんなスピンサーブですがデメリットがあるのも事実。上記の3点について解説しますね。
難易度が高い
はい、まず一つ目ですがそもそもの難易度が高いです。
正直スライスとフラットは前にトスを上げて振れば簡単に打てますが、スピンサーブは習得するまでにかなり時間がかかります。
そして甘くなるとチャンスボールになり兼ねないので要注意!
体力を使う
そして2つ目はシンプルに体力を使う点ですね。
スピンサーブは少し後ろにトスを上げて、少し反って(できれば体を反らないフォームが理想だけど)打つので負担がかかりやすいです。
ですので腹筋・背筋・大腿四頭筋あたりを鍛えておかないと結構きつい。僕も第2セットとか3セット目に入ると疲れて体が前に開きがちになります、、、
そう考えるとプロはグランドスラムの5セット目で普通にスピンサーブを打てるってバケモノ。
スピンサーブを練習して試合で使う際はケガには気を付けましょう。
割とコース読まれがち
そして3つ目は割とコースが読まれる点です。
これはプロの世界でも同じで、スピンサーブはトスが比較的後ろに上げられやすい。プロの試合でもスピンサーブを読んでリターンする光景を度々見ます。
しかも大抵皆バック側に打つため、回り込まれる場合もありますね。
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【【【 】】】スピンサーブの練習方法
それでは具体的にスピンサーブを打つ練習方法を説明します。
大抵スピンサーブを覚える際にこの方法で練習するのでご安心を。
それでは1つずつ見ていきましょう。
ステップ1:膝をついてスピンサーブを打つ
まず初めによくやるのが「膝をついて上半身のみで打つ」練習。
方法はカンタン。画像の通り膝をついてその状態で打ちます。膝が痛いので何かタオルなど地面に敷くものがあると吉。
この練習のポイントは
- スピンが掛かる感覚を覚える
- スピンサーブのラケットワークを覚える
- ボールが山なりに飛んで落ちるよう練習する
この3ポイント。
まず下半身の力を利用せず、上半身(特に腕)でスピンが掛かる感覚を養います。
特にスピンはフラットやスライスとラケットワークがかなり異なりますので、この段階では結構時間がかかるかも。
ボールをとにかく上に飛ばすことを意識して山なりの軌道が打てるよう練習しましょう。
ステップ2:立ってスピンサーブを打つ
正直ステップ1で回転が掛かる感覚を覚えたらこっちのモノ。後は規模を大きくして打つのみです。
次に立ってスピンサーブを打つ段階ですが、ラケットを担いで既にトロフィーポーズを作った状態から始めてください。
いきなり下からラケットを担いだりするとタイミングがずれる恐れがあるので、まずはトロフィーポーズを作った状態で練習。
もちろんここでは飛ぶ必要もありません。打球もフォルトは構いませんので、とにかく上に上にスイングしましょう(ネットはダメ)
ステップ3:体全身を使って普通に打つ
自分の中ではまぁまぁ良いキック pic.twitter.com/8U8r1u8CTZ
— Tatsushi.k (@tatsushikoike) June 18, 2021
そして最後は普通に。
体を大きく使い、地面からの力も借りて打ってみましょう。
コツとしては
- 左手と顔を残す
- スイングする際に体を開かない
- 胸をボールにぶつけに行く勢いでジャンプ
僕が意識しているのはこの3つですね。
スピンは軌道の高さがより重要になるため、左手や顔が落ちるとスイングが小さくなりネットしやすくなります。
また体が開くとスライス回転になって弾まなくなりますし、上への勢いが無いと威力も出ない。
このようにスピンサーブは練習してみてください。
ぶっちゃけ正しいスピンサーブは打てなくても大丈夫
と、まぁここまでスピンサーブの打ち方を説明してきましたが、ぶっちゃけキツそうなら「正しい」スピンサーブは覚える必要はありません。
「え、どゆこと?」
と思う方もいるかもしれませんが、別に100%正しくなくとも極論ポイントが取れればテニスは勝てるので。
ただスピン回転が欠けれるとスライスとも組み合わせれますし、安定感も増します。もちろん打てればその分武器は増えますが、あまりこだわらないようにしましょう。
以下の記事では色々サーブに関して解説しているのでこちらもぜひ参考に▼
- 【脱初心者】テニスのサーブの打ち方とコツ。動画&画像で解説
- 【テニス】伸びるフラットサーブの打ち方やコツを解説【低身長でも打てる】
- 【初心者OK】テニスのスライスサーブのコツや打ち方・使い分けも解説
- テニスのサーブの種類と打ち方を解説。基本的に3つの組み合わせです