このような悩みをこの記事で解決します。
「錦織圭みたいなカッコいいフォアハンドが打ちたい!」
錦織が活躍し始めてから早10年。
彼のフォームやショットを真似するジュニアが増え、全体的にフォアハンドのグリップが厚くなった気がします。
そこでこの記事では錦織のフォアハンドの特徴や打ち方を画像付きで解説。
メリットデメリットも合わせて紹介しますね。
さて、本題に戻りますが錦織のフォアハンドはぶっちゃけかなり難易度が高いです。
ホントにテニスを始めたての頃から彼みたくアツアツのグリップで持てているのなら大丈夫ですが、途中から変えたり中高年や女性の方だと少ししんどいかも。
というのもグリップ的に肘にも負担がかかりますし、ケガの恐れもありますので(錦織自身もケガに悩まされていますよね)。
「それでも錦織のフォアハンドを知りたい!」
なんて方はぜひ参考にしてください。
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【【【 】】】Contents
錦織圭のフォアハンドの特徴
それでは錦織のフォアハンドについて深掘りしていきますね。
まずは彼のフォアハンドの特徴から見ていきましょう。
やはり何といっても特徴はそのグリップ。写真でも分かる通り、ゴリゴリのフルウエスタンが特徴的です。
他にもフルウエスタンで有名な選手といえばジョコビッチやカチャノフ、ソックなんかがいますね。
現代テニスプレーヤーは昔に比べかなりグリップを厚く持つようになったと言われていますが、彼はその中でもかなり厚い方ではないでしょうか。
グリップが厚くなるにつれフォアハンドにスピンがかかりやすく、ちゃんとボールを潰すことができれば威力は十分&最後にストンと落ちて安定したショットが打てるのが強みです。
特に2008年のフォアハンドは暴力的
錦織が活躍し始めた2008年の映像を見るとフォアハンドが暴力的。2014年くらいもえぐかったですけど個人的にはこの時期が一番火力があったのではないかと思います。
特に2008年に当時18歳(高校3年生に当たる)であった彼がデルレイビーチオープンでブレイクに勝利し、初のツアータイトルを取ったのは良い意味でキチガイですね。(笑)
こんな高校3年生が試合会場に居たらマジでいやですもん。
これは生でも見ていましたけど、全米オープン3Rでフェレールに勝利したのも印象的。
この辺りから彼は有名になり「エアケイ」というジャンピングショットが流行り始めました。
現在は歳やケガもあってこのころの破壊力はないものの、十分にそのポテンシャルは持っていると言えます。
錦織が使用するラケット
面が95インチで一般よりも小さい 現在はULTRA TOUR 95cvを使用中 トップヘビー且つ高重量で錦織らしい強力なストロークが打てる 過去のモデル:K TOUR、Steam Steam95、BURN、BURN95cvなど
錦織が使用するラケットはどれもストロークに特化したもの。
トップヘビー且つ高重量のラケットで強力なストロークをガンガン打つためのスペックになっています。
自分はずっとこのスペックを使っているので、たいてい他のラケットが軽く思えます。(笑)
現在はULTRA TOUR95cvというクラッシュゾーンが搭載されたラケットを使用中。
ボールを潰せばよりラケットがたわみ、最後にストンと落ちて弾むボールが打てるストローク特化のラケットです。
自分も使用してみましたがラケット自体がっちりして安定しているのに、しっかりパワーが出る機種でいかにも「錦織らしさ」を感じました。
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錦織圭のフォアハンドのメリットデメリット:かなりムズイです
錦織のフォアハンド、すなわちフルウエスタンにはメリットデメリットが。
ぶっちゃけてしまうとフルウエスタンはマスターすれば強いものの、かなり難易度が高いためあまりオススメはできません。
一応プラス面とマイナス面を各々を紹介していきます。
メリット
フルウエスタングリップのメリットが
- スピンがかかりやすく安定してコートに入る
- エッグボールが打ちやすくバック側に打てばかなりラリーでも優位に
この2点かと。
なんといっても面が垂直になるためボールにスピンがかかりやすいのが特徴。
ボールを潰して体全体で打つ感覚を一度覚えれば「どれだけ強打しても安定して最後にストンと落ちるフォアハンド」が打てるようになります。
それと錦織を含む厚グリの選選手はエッグボールを試合でよく打つ印象が強い。
特にソックや錦織は逆サイドで重いスピンのかかったフォアを相手のバック側へ狙う形でポイントパターンを作っています。
デメリット
そしてデメリットは以下の二点。
- ちゃんとボールを潰すのが難しい→一番ムズイ
- 肘や腕への負担が大きく年齢によっては厳しいかも
まずそもそも厚グリでしっかり面に乗せて打つのがめちゃくちゃ難しいんです。僕もこれが結局できずに元の厚さに戻しました。
というのもフルウエスタンではスピンがかかりやすい分、しっかり当てないとカシュカシュであまりボールにノリが伝わりません。
これに関してはその人の音を聞けば一発で見抜くことが可能でして
「ボゴっ!!」
と音が鈍ければ割と潰れています。
まだ力のある学生や男性ならまだしも、このグリップは中高年の方やあまり筋力がない人には向きません。
ボールに対してより垂直に当たってスピンがかかるが故、腕だけで打つと肘への負担が増えてテニス肘になる可能性もあります。
知り合いでいつもお世話になっているテニスコーチがいるのですが 「錦織はなんであの厚グリでちゃんとボールが打てるのか分からない」 と言っていました。もっともです。
正直錦織があのグリップで強力なフォアハンドが打てるのは天才でしかない。テニスを始めた頃や小さい頃から厚グリだとちゃんと打てるのかな、といった感想です。
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【【【 】】】錦織圭のフォアハンドを打つには
それでは具体的にグリップの持ち方など、詳しく彼のフォアハンドを打つ方法を解説していきます。
彼自身のフォーム写真など画像も合わせて紹介しますのでご安心を。
グリップは短めのフルウエスタン
画像のように彼はフルウエスタン、しかも少しグリップを少し短く持っていることが分かります。
実際に持ってみると以下のような感じですね。
自分のグリップがセミウエスタンや薄い方だと違和感を感じて打ちにくいはず。
徐々に厚くしていけばOKです。
テイクバックはコンパクトに
そして次はテイクバック。
シャポバロフやラオニッチのようにサーキュラースイング(ラケットを回してテイクバックすること)ではなく、コンパクトに腰のターンで構えていることが分かります。
ここであまり意図的にラケットダウンさせたり、あまり力みすぎず程よく脱力するのが良いかと。 西岡選手やその他プロもあまりテイクバックは気にしないと言っている人が多いので、シンプルに考えてください。
こする必要はなくボールをねじ込むイメージ
そして最後が一番肝心です。
どうしてもスピンをかけようとこする人がいますが、フルウエスタンに関しては全く無用。
真っすぐにボールを当てれば自ずとスピンがかかるので、とにかく真横からぶっ潰してボールをねじ込むイメージができれば吉です。
さすがフルウエスタンなだけあって打点はかなり近いですね↑
そしてフォロースルー。
ワイパースイングという手の平を外に向けて「バイバイ」と相手にするスイングがあるようですがアレは意識しなくて大丈夫。
真っすぐにボールを押し込めば結果的にヘッドが走って以下の画像のようなフォームになります。
- 面を意図的に返す≠結果的にヘッドが返って面が返る
やはり意図的に行うのと「結果として」腕が使えているのではかなり違ってきます。
僕もこの点で非常に苦労して結果元のセミウエスタンに戻しました。
このグリップでしっかりボールを面に乗せるのはかなり至難の業ですが、ぜひ参考にしてください。
結論:錦織のフォアハンドは相当難易度が高い
ぶっちゃけると僕はあまり彼の打ち方はオススメできませんが、それでもやはり日本の国宝ですしなんといってもカッコいいですよね。
貴方が試合で錦織のようなフォアハンドを打ちたいのなら、彼のプレーからぜひとも参考にしてください。
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ちなみに錦織のラケットはかなりストロークに火力があり、彼のフォアハンドを真似したい人にピッタリのスペックです▼
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