このような疑問を解消します。
「フラットサーブが打ちたい!」
サーブの中でも一番威力と速さが出るフラットサーブ。
きちんと打つことができればサーブのフリーポイントが増えますし、サービスゲームも有利に進める事ができます。
そこで今回はフラットサーブの打ち方を画像付きで解説。その他コツや注意点なども合わせて解説しますね。
この記事を書いている僕自身身長は166㎝で低い方ですが、まぁそれ相応のフラットサーブは打てるようになりました。そこそこ頑張ってる方かなと思います▼
俺の場合サーブは
1トロフィーポーズ時の肘の角度
2上にスイングするイメージで大きく振る
3顔をある程度残してボールを見る(でないとスイングが小さくなるため)
この3つを気をつけるかな。
正直トスは言わずもがな重要だけど、この3つだけで大分サーブの威力上がるよ
↓俺のサーブ pic.twitter.com/KL13awTZ8m— Tatsushi.k (@tatsushikoike) June 8, 2021
コツとしては
- 力を入れすぎない(一番大事)
- 多少なりとも回転を混ぜる
- スイングは下から上のイメージで(身長が低い方は特に)
この3つかな。
このように今回はフラットサーブについて深掘りしますのでぜひ参考にしてください。
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【【【 】】】【テニス】フラットサーブの打ち方
それではフラットサーブの基本的な打ち方について解説していきます。
- グリップ
- トス
- スイング
- フォロースルー
この3つの順番でそれぞれ気を付けることなどを紹介しますね。
グリップ
まずサーブの基本のグリップですが、無難にコンチネンタル(包丁)グリップで持ちましょう。
聞き手の親指と人差し指の間のV字をラケットのシャフトの部分に当て、そのままスーッとおろして包丁を握るかのように持てばOK。
別にフラットだろうがスライスだろうが基本的に硬式テニスのサーブではこの握りが基本です。
人によってはもう少し厚く握ってもOK
人によってはこんな感じでもう少し厚く握って、少しラケットが上向きになるくらいでもOK。
回転系のサーブが打ちやすくなりますし、また後程説明しますがプロネーションでフラットサーブにガツンと勢いを伝えたい方ならこの握りでも大丈夫です。
個人的にはフラットサーブの速さはこっちのが出る気がする。
トス
そして2番目はトス。トスで良いサーブが打てるかは8割決まると言われているくらいトスは重要です。
フラットサーブの場合トスは大体少し右前くらい。正直この辺りは人によりけりですね。またコースによっては頭の前くらいに上げる事もあります。
しかし重要なのは前に上げる事。でないと威力が出ずボールが潰れませんのでこの点だけは押さえるようにしましょう。
大体ベースラインの内側にボールが落ちるくらいですね。
出来れば全部同じにするのが理想
そしてトスですができるだけ同じにするのが理想。
というのも相手にコースを隠せますし、相手からしたら同じトスでも球種やコースが変わるだけでリターンしにくくなるからです。
僕が試合中に意識するのはトスとコース配球ですね。
例えばスピンサーブを打つ際は少し後ろ目にトスを上げるのですが、あえてそのトスからフラットサーブを無理やり打ったり。
またなるべくスライスとフラットは同じトスで打ち分けるようにしています。
そもそもトスが安定しない方はこちらの記事も参考にしてください▼
>>【生命線】テニスのサーブではトスが8割。安定する上げ方とコツを解説
スイング
3つ目はスイング。
フラットサーブはこの点が特徴的で、インパクトの際に回内運動(プロネーション)をしてバチンとボールに対してフラットに当てます。
通常スピンやスライスなど回転系のサーブはボールに対してフレームから入るのですが、フラットサーブはその名の通りボールに面を真っすぐ当てるんですね。
僕のサーブです。このコースはワイドへのフラットサーブで面の後ろを捉えています▼
またスタンスは基本的には前を向いてスイングします。
フェデラーやチリッチなど足を広げるタイプの人は割と横を向いていますが、結果的にスイングは前になりますね。
フォロースルー
フォロースルーはとにかく大きく。
どうしても力強く上から振り下ろそう!って考えるとフォロースルーが小さくなりネットする可能性が高まりますので、インパクト後は力を抜くくらいリラックスしてOKです。
最初から最後まで力をこめすぎるとパワーロスして速さが出ませんし、何よりケガに繋がりますのでご注意を。
最後は野球の投球フィニッシュのように左足(左利きの方は右足)で着地。しっかりベースラインの中で着地するよう前に移動しましょう。
フラットサーブのコツ
ここでフラットサーブのコツを3つ紹介しますね。
- 多少なりともスライスやスピンなど回転を混ぜる
- あまり力み過ぎない
- サーブは下から上に(身長が高くない方は特に)
1つずつ深掘りして説明します。
多少なりともスライスやスピンなど回転を混ぜる
まず一つ目ですがフラットサーブと言えども多少なりとも回転を掛ける事です。
こう思う方もいるでしょう。
しかし厳密に言えばフラットサーブと言えども多少なりともスライスやスピンの回転は掛かっていて、100%フラットサーブはあり得ないからです。
実際フラット7割:スピン3割など我々がフラットだと思っているサーブにも実は回転が少しかかっているんですね。
なんと純度100%のフラットサーブを打とうと思ったら身長は250㎝くらい必要なのだとか。
昔僕の通っていたテニススクールのコーチが教えてくれました。
打つ時は回転の組み合わせで考える
そもそも100フラットやスライスサーブなど1つの回転ではありえないので、フラットを打つ上でも回転をミックスするという考えが良さげ。
- フラット:スピン=8:2で少し早めのサーブ
- フラット:スピン=5:5でちょっとセカンドに近い球威で
こんな感じ。
こう考えると色々サーブにもバリエーションを出すことができます。
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あまり力み過ぎない
そして2点目があまり力み過ぎない事。
これは別にフラットサーブに限った話ではないですが、特にフラットサーブで威力を出すにはリラックスが重要です。
こう思う方もいるかと。
しかし実際打ってみると分かりますが、トロフィーポーズまで脱力してインパクトの時だけ少し力を入れた方がヘッドスピードが上がり威力が上がるんですね。
僕もどうしても
「ここはいっちょ速いフラットサーブぶちかましたろ」
と思って力めば力むほどパワーロスしてネットするか腕に負担が掛かっちゃうんですよね。
逆にジャンプモーションもなく、ただテキトーにリラックスした状態で打ったフラットサーブの方が案外速度が出たり。
ストロークでもそうですが、本当にスイングの時だけ少し力を入れれば十分威力は出ますよ。
インパクトの際に軽くグリップに力をこめるイメージでOKです。
サーブは下から上に(身長が高くない方は特に)
そして3つ目は身長があまり高くない方には特にオススメ。サーブは下から上に打つイメージでスイングしてください。
「でもフラットサーブなんて特に上から下の軌道じゃん」
こう思う方もいるでしょう。もちろんこの辺りは人によりけりですし、テニスコーチの中では上から下に振り下ろすイメージで!とアドバイスする方もいます。
ですが身長が低い方は特に下から上の「イメージで」打たないとネットになりやすいのでご注意下さい。
というのも先程述べたように
- 純度100%のフラットサーブを打つには250㎝程身長がいる
- ジャンプモーション+スイングの方向が実際は下から上の動き
この2点の理由から「下から上に振り上げる」というイメージの方がネットを超えやすく、鋭いフラットサーブが打ちやすいんですよね。
逆に身長が高くないのに上から下のイメージで打つとネットの可能性が高まってしまいます。
僕も身長が高くないのでこのイメージは重宝しています。
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【【【 】】】フラットサーブの使いどころ
フラットサーブの使いどころとしては
- 相手のボディ
- アドサイドのワイド
- デュースサイドのセンター
この3つでしょうね。当たり前っちゃ当たり前ですが。
まずボディは思考停止で打っておけば角度が付きにくいですし、詰まらせることができるのでオススメ。
また2、3番目はやはり相手のバック側かつ一番速度が出やすいコースと一般的には言われています。
特にダブルスにもなるとセンターセオリーでデュースサイドのセンターはマストで打てるようになるべきですね。
回転を混ぜてコースを散らすのもあり
先程述べたようにフラットサーブでは基本的に他の回転を組み合わせて打ちます。
ですのでコースによっては少し回転の割合を分けるのが重要ですね。
例えばデュースサイドのワイドとアドサイドのセンターであれば、フラットに少し外に逃げるスライスの要素を組み込んだ方がエースになりやすい。
またデュースサイドのセンターでもスピン系のフラットなのか少し食い込むスライスなのかで相手のリターンも変わってきますよ。
フラットサーブの練習方法
ぶっちゃけフラットサーブの練習法、と言ってもとにかくコマメにサーブ練習をするほかはありません。
ですがステップバイステップで考えるなら
- ボールを地面にたたきつける練習
- トロフィーポーズを作ってから
- 普通にサーブ練習
この3ステップで練習するのがオススメですね。
これも1つずつ深掘りしていきます。
地面にたたきつける練習
まず1つ目がボールを思いっきりコートにたたきつける練習方法です。
大抵フラットサーブが打てない人はこの段階でボールを大きく弾ませるのが苦手なはず。順序は
- 包丁握りでラケットを持つ
- ボールを上からバチンとプロネーションして叩く
- 大きく弾んで1バウンドしてから大きくネットを越したらOK
こんな流れ。卓球のサーブみたいな感じで一度こちらのコートで弾ませてから向こう側に飛ばす練習方法ですね。
正直ここが出来ればフラットサーブはカンタン。
逆にこのフェーズで躓いているならしっかりプロネーションをしてフラットにボールを潰す感覚を養ったほうが良いでしょう。
トロフィーポーズを作ってから
2つ目がトロフィーポーズを作ってからサーブ。
ここではジャンプとか体の体重移動無しで上半身のみの力を活かしサーブを打つ練習になりますね。
スライスでもスピンサーブでもやる練習でして、大体僕もアップ時に軽く打ちたい時に取り入れています。
1つ目の練習で培ったプロネーションの感覚をそのまま使ってサーブを打てばOK。正しく打てれば正直ジャンプせずとも十分速さは出るはず。
普通にサーブ練習
そして最後は普通にサーブ錬。
サーブ錬では
- トスは頭の上からやや右前
- ボールに対してフラットに当てて下から上にスイングするイメージ
- とにかく前にジャンプしてベースラインの内側に着地する
この3つのステップで打ちます。
毎回同じ球威ではなく、多少回転の多さとかを調節してコースを打ち分けられるとなお◎。
速いだけが全てではありませんからね。
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【【【 】】】ぶっちゃけ無理に打たなくても勝てます
本末転倒ですがぶっちゃけフラットサーブを打たずとも試合には勝てます。
というのもあくまでもサーブをまず「入れる事」が重要でして、あなたが特別サーブ&ボレーヤーやビッグサーバーでなければストローク主体で勝つことも可能なので。
間違いなく確実に入るセカンドサーブを習得する方が優先順位は高いですね。
今まで負けた相手の中でサーブは全く強くなく、セカンドサーブみたいな緩いスピン系を打ってくる選手がいました。
しかしその後のディフェンスやラリー力が強く結果的にこっちがミスって負けるというパターンがありましたね。
もちろんバリエーションが増えるという点ではフラットサーブを覚えた方が良いですが、あまり入らない博打のようなフラットサーブを打つのはやめた方が良いでしょう
あくまで重要なのはサーブを入れて「ポイントを取る」こと
あくまでもテニスという競技では
「ポイントを取る事」
に全て帰着します。
- サービスエースを取る事
- スーパーショットを打つ事
- 華麗なネットプレーをする事、、、
結局どれもテニスの楽しさを感じられる要素ではありますが、やはり勝つことに何よりの喜びを感じる方も多いでしょう。
その点ではフラットサーブを打つことが目的になってしまわないよう注意が必要ですね。
やはりテニスのサーブではトスと回転系の球種を覚える事が第一かな。
当ブログでは他にもサーブについてや戦術などテニスについて役立つ情報を発信していますので、ぜひ参考にしてください。
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