このような疑問にお答えします。
「ラファエルナダルのフォアハンドってどうなっているの?」
と圧倒的なスタミナとディフェンス力、そしてガッツあるプレーで世界を魅了するクレーキングこと「ラファエルナダル」。
そこで今回はナダルのフォアハンドを皆さんに分かりやすく解説します。
まずグリップの厚さからお話しますと、ぶっちゃけナダルのフォアハンドはセミウエスタンくらい。そんなにグリップは厚くありません。
今でこそ彼のフォアハンドを勘違いする人は減ったものの、たまーに「ナダルのグリップは厚い!」と言う人がいますので、、、、、
この辺りの勘違いも直しつつ、その他フォアハンドの特徴も解説しますのでぜひ参考にしてくださいね。
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【【【 】】】Contents
ラファエルナダルのフォアハンドグリップはそんな厚くない
冒頭でも述べた通り、まずナダルのグリップはさほど厚くありません。
画像をご覧いただけると分かると思いますが、そこそこ腕がのびて打点が前になっていますよね。
理由としてフォアハンドは
- グリップが薄ければ薄いほど腕がのびて打点が前に
- 厚ければ厚いほど腕が折れて打点が近くなる
このような関係性があるから。
それにナダルの左手のグリップから大体セミウエスタンくらいであると判断できます。
錦織やジョコビッチなど厚グリとの比較
ここでフルウエスタン、すなわち厚グリの代表選手である錦織大先生とジョコの打点を見てみましょう。
お気づきになられた方もいるかもしれませんが、ナダルのフォアハンドと比較して打点が近い&腕を折り畳んでいますよね。
厚グリの特徴は以下の3つです。
- 打点が近くスピン系のボールが打ちやすい
- 特に順クロスよりかは逆クロスの方が得意な傾向に
- リーチが短くなるため浅い所やランニングショットがムズイ
確かに錦織もジョコもフォアハンドはフェデラーとかに比べたら基本的にスピン系の球種ですよね。
ナダルのフォアハンド、実はフラットドライブ系
この動画の冒頭のウォームアップ時のフォアハンドを見てください。
ナダルはプラクティスの時は比較的真っすぐのスイングをして、あまり上に振り上げるウインドミルを使わないんですよ。
試合でこそ彼はスピン系のボールを多く使って試合を組み立てるものの、実際彼の球はフラットドライブ。
ここから彼のグリップもそんなに厚くないと予測できます。
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ナダルはスイング軌道とラケットでスピンをかけている
ここで以下のように思う人もいるはず。
やはり「スピンがかかっている」という点でグリップが厚いと思ってしまう人も多いのでしょう。
しかしナダルのフォアハンドに鬼スピンがかかっているのは、以下の2つが大きな要因です。
1つずつ順に深掘りしますね。
ナダルの代名詞「ウインドミル」
まず一つ目は先ほどちらっと言及した「ウインドミル」。またの名をバギーホイップショット(死語臭いけど)と言います。
ラケットを上方向に振り上げてフィニッシュをするスイングですね。
使い道や特徴としては
- 縦ぶりになるのでスピンがかかる
- グリップが厚い人が順クロスに打つ際に使いがち
- 深いボールの処理などディフェンス時やフォア側に走らされた時に使える
このような利点があります。
特に錦織先生のようにグリップが厚いとリーチが難しくなるため、フォアハンドのデュースサイドに走らされた時によく使っていますね。
ナダルは試合中基本的にウインドミル
ナダルは薄グリなので、打とうと思えば真っすぐの球は打てます。
しかし「スピンで相手をいたぶる」というのが彼のプレースタイルなので、あえてウインドミルを使っているんですね。
他の選手でグリップが薄いと(チチパスとかデミノーとか)リーチが長くなるので、あんまりウインドミルを使う必要はないんです。 でも薄グリかつここまでウインドミルを使うのはトッププロの中でもナダルしかいないのではないでしょうか。
相手の甘いボールはフラットドライブ系の周り込みフォアハンドでしっかり仕留められるので、もはやチート。
ナダルのフィジカルが故のプレースタイルですね。
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ラファエル・ナダルの筋肉は遺伝。別に真似してムキムキにならなくてもOKです
ピュアアエロは人気のスピンラケット
#AusOpen @RafaelNadal into the third round after his 3-sets win (6-1 6-4 6-2) against Mmoh.#BabolatFamily #WeLiveForThis pic.twitter.com/DaYfIdx7qn
— Babolat (@babolat) February 11, 2021
そして2つ目はなんといっても使用ギア。
ナダルと言えばバボラのスピンラケット「ピュアアエロ」が大きくプレースタイルに影響していると言っても過言ではありません。
ピュアアエロは学生でも一般プレーヤーでも人気モデルで、僕は現在大学の硬式テニス部なのですが周りに3人くらい使っている人がいます。
それに試合会場に行くと必ず1人は使っている人を見るくらい人気のスペック。まぁこれを使っとけば勝てる、てな感じの王道ラケットですね。
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【保存版】Babolat(バボラ)のテニスラケットを比較。特徴や選び方も解説します
【テニスラケット】黄金スペックとは?特徴やオススメを比較してみる
ガットはバボラのブラスト
ガットもバボラのブラスト。こちらもプロアマともに人気のガットですね。
それにしても本当にスピン特化の組み合わせです。
しかし彼の使用ゲージが1.35㎜なので、一般プレーヤーにはちょっと太すぎるかと。僕らからしたら太くて1.3、もしくは1.25㎜で十分。 ナダルからしたら1.30㎜以下だと一瞬でガットが切れるんでしょう。
ガットのテンションに関しましてはこちらの記事を参考にしてください。
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【【【 】】】ラファエルナダルのフォアハンド解説
最後にナダルのフォアハンドを一応解説しておきます。
改めてナダルのフォアハンドの特徴を挙げておきますと
- グリップはセミウエスタンくらい
- 画像のように右手(ナダルはテニスでは左利きなので)をしっかり力を入れる
- ボールに対して真っすぐに当てるパラレルスイング(試合中はウインドミルを多用)
この辺りですかね。
補足説明をしておきますと、あなたが2~3年程テニスをしているのであればあまり選手の真似はしない方がオススメ。
というのも一人一人フォームがありますし、結局100%他人になる事は不可能なので。
細かいテイクバックの動作よりか、特にフットワークや左手の動きなど吸収できる部分だけを自分に取り入れればOKです。
※全くのテニス初心者は初めは基礎的なスキルを上げる、という意味で綺麗なフォームを真似しても構いません
そこでナダルの爆発的なフォアハンドを生み出すには「ラケットを持っていない手とユニットターン」がカギ。
この辺りを深堀りしていきますね。
カギはラケットを持っていない手とユニットターン
見て欲しいのがこの写真。
体がしっかり90度以上左に曲がっており、かつ重心が軸足(右利きなら右足)に乗っています。ユニットターンがきれいなのが特徴的です。
ナダルは結構この軸足の重心の乗り方が分かりやすく、右手もしっかり伸ばして体の開きを抑えている方。 基本的にセミオープンスタンスでは軸足に重心が乗るものの、体の軸は選手によりけりなので個性が出ます。 ナダルの場合は割と左側にありますね。
実際セミオープン(現代テニスで8割以上がこのスタンス)で軸足にしっかり体重を乗っけると、重みのあるボールが打てるのでオススメ。
手打ち対策の1つにもなりますよ。
※どうせこの記事を書くならただナダルのフォアハンドを書くだけでなく、読者のテニスが上達するよう一般プレーヤーが参考にできる部分をピックアップしました
実はフェデラーもユニットターンと左手の添えはキレイ
実はナダルとフェデラーのフォアハンドの根の部分はユニットターンと手の添えがきれいだから似てるのかなぁなんて思ったり。
もちろんこれは賛否両論ありますし、試合では使う球質もスイング軌道も違うので何とも言えません。
それにテイクバックは違うのとグリップの厚さは若干フェデラーの方が薄いってのもありますけどね。
そこで以下の記事でフェデラーのフォアハンドも解説していますので、ナダルのフォアハンドと比較したい方はこちらもどうぞ。
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ナダルの試合を見るには
ナダルの試合やその他テニスの試合はWOWOWで楽しむことができます。
特に先日の2022年全豪オープン決勝はメドヴェに2セットダウンからまくって優勝したのは鳥肌ものでした、、、
今はグランドスラムだけでなくスマホのオンデマンド配信で各ツアーや名勝負が見逃し配信でいつでも見れますし、テニスの試合を見ておくとイメトレにもなって上達しますし。
以下の記事でWOWOWやテニスの試合を見る方法について解説していますのでこちらもぜひ参考に▼
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