【知ればお金と時間の節約に】依存症の原因と脳の怖い実験

心理学

皆さんはYouTubeで一つ動画を見ようと思っていて、結果いくつも動画を再生し何時間も経ってしまったという経験はないでしょうか?

さて本題ですが今回は依存症と対策について。

特にスマホでのSNSやオンラインショッピング依存が現代で問題になっていることは言うまでもないでしょう。

そこで今回は依存の原因ってなんだ?どうやったら対策できるんだ?という点について書いてみます。

もちろん冒頭のYouTubeの動画の見過ぎについての理由や対策も紹介しています。

これを理解するだけで衝動買いやバカ食い、時間とお金の浪費などを防ぐことができるのでぜひ参考にしてください。

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【【【 】】】

なぜ人間は依存してしまうのか

結論から入ると買い物をする際や、SNSなど見る際に人間の脳の報酬系という部分が刺激されドーパミンが出るからなんです。

このブログでもドーパミンについては何回か紹介してきまして、効果としてはやる気を高める効果があるよなんて書きました。

ですがこのドーパミンには悪い面もあり、快楽物質としての役割を持つ場合なんです。

報酬系の罠

1953年にモントリオールのマギル大学のジェームズ・オールとピーター・ミルナーがラットを用いて面白い発見をしてくれています。

本来彼らはラットの脳内の恐怖反応を示す部位に電極を埋め込み観察をしようとしていましたが、どうやら彼らのラットだけは電気ショックを与えた後にまた自ら電気ショックを受けに来たのだそう。不思議に思った彼らは電極の位置を確認しました。

すると彼らは電極を埋め込む位置をどうやら間違えていたらしく、彼らはこの部位を新しく「報酬系」と名付けます。

面白いのはここから。

彼らは報酬系に興味を持ちラットの報酬系にあえて電極を埋め込みます。

そしてラットの前にレバーを置き、引くと電気ショックが流れる仕組みを作りました。

一度ラットがレバーを引けば快楽を味わえると学ぶと、なんと痛みを我慢してまでレバーを引き、死ぬ直前まで行為を続けたというのです。

なんとも怖い実験です(笑) またテュレーン大学のロバート・ヒースは人間にも似たような実験を行い、被験者の報酬系に電極をつなぎコントロールボックスを目の前に置かせ観察しました。

やはり反応はラットも人間も同じ。

なんと平均で被験者は1分間に40回も脳を刺激していたんです。

ドーパミンのウソ~ドーパミンは幸福はもたらさない~

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先ほどの実験の結果で十分わかったと思いますが、ある意味ドーパミンには中毒性があるんです。

このドーパミンですが確かにやる気や快楽は与えてくれます。

しかし幸福感は決して我々にもたらしてはくれないのがとても重要なポイント。

ドーパミンによって脳がどうなるかというと

いいぞ!もう一度だ!気持ちよくなるぞ!

というように再び欲望を増進させてしまいます。

これに関してもラットで実験が行われており、脳のドーパミン系を破壊したラットに砂糖をあげると大喜びはしましたが、その後再び砂糖をもらおうとはしなかったという結果に。なのでドーパミンは幸福感を与えはしないことが分かります。

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【【【 】】】

スマホをいじったりショッピングをするとき脳はどうなっているか

この記事のタイトルにもある通り、なぜ人がスマホに依存したりショッピングにはまるという風になってしまうのか紹介します。

まずスマホから。特にスマホの場合はSNSに依存する若者が多いです。

「あなたへのおすすめ」の本当の意義とは?

まずYouTubeなどの動画サイトの場合、動画を一つ見るとドーパミンが出て

「次の動画はもっと面白いかもしれない」「次のならもっと楽しくなるかも」

と次の動画への欲が高ってしまいます。

だからYouTube側も「あなたへのおすすめ」をつくっているんです。

私たちができるだけ長くYouTubeにいてもらうために。

別にこれはYouTubeに限ったことではなく、スーパーやショッピングモールなど様々なところで使用されているので要注意。

SNS依存の理由

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次ですがライン、インスタ、ツイッターに依存する理由ですがこれは大きく「いいね!」通知機能が関わっています。

こいつら我々の脳に刺激を送り、脳を興奮させるんです。

カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)が行った研究では、13〜18歳までの若者に「Instagram」に似たソーシャルメディアを使わせ、そのときの若者の脳を調べました。

結果、いいね!を見た瞬間被験者の報酬系の中の側坐核という部分に刺激がわたり、脳が活性化したというデータが出ました。

このようにInstagramやTwitterのいいね!機能やラインの通知は脳を興奮させ、

「もっと他人から見られて評価がほしい!」という欲望を高めることが分かります。

むやみに買ったところで幸福感は満たされない

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ショッピングの依存についてです。

人間は新しいものに興味を持つので、気になるブランドやアイテムを見た瞬間ドーパミンがドバドバ。

結果買ってみたところ快楽は感じますがドーパミンは幸福感はもたらさず。

満たされることなくまた何か買いたいという欲望に駆られます。

お金をあまり使わないという人が一度ショッピングをすると、思う以上に使ってしまうというのもドーパミンのせいで脳が興奮して「もっと買っちゃえ!」という状態になっているからなんですね。

また現代ではクレジットカードやネット決済が普及し、手軽に買い物ができるようになってしまいました。

この手軽さと人間の報酬系がマッチして更に買いやすくなってしまうんです。

では最後に欲望に振り回されない対策を紹介します。

自分の欲望に集中し、一度あえて負ける

まずドーパミンを出さないようにする!というのは不可能。

なのでまず一度自分の欲望の変化に集中する必要があります。

ショッピング中やYouTubeを見ている時に、「いまドーパミンが出ているな」と把握。

そこで一度実験で、あえて欲望に負けてみましょう。そして次が重要で

本当に幸せになったか?」「必要なのは思ったよりもわずかしかないのでは?」と心の声に注目するのが大事です。

さらに日常の広告やショッピングの時に「これらはドーパミンを刺激させようとしているな」と冷静に見られればお金や時間の節約につながるので意識してみてください。

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【【【 】】】

おわりに

個人的にドーパミンは必要なものだと思っています。実際欲望がなくなったら成長もできませんし、行動できないので。

ですがこのスマホ時代だからこそしっかり人間の脳について知り、賢く利用するのが重要だと思います。

YouTubeやLINE、InstagramなどSNSをつかうな!というわけでは無いです。

なのでドはまりするとお金も時間も浪費してしまうので、この辺りは注意したいねっていうお話でございました。

今回は少し長くなってしまいましたが、ここまでにしたいと思います。

本当に最後までお読みいただきありがとうございました!

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