このような疑問を解消します。
アドラー心理学「課題の分離」とは 課題の分離が使える具体的な場面 課題の分離を使えば一気に悩みを解消できる
「人生の劇薬」とも呼ばれるアドラー心理学。
そこで今回はあなたの人生を自由にする、アドラー心理学の課題の分離を解説します。
正直聞くだけなら簡単ですが、課題の分離はアドラー心理学の中でも実践が難しい概念。
なのでこの記事の内容をゆっくりと読み進めて、分からないところがあればまた戻っていただいても構いません。
しかし、課題の分離をマスターすれば間違いなく自由に生きることができます。
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【【【 】】】Contents
アドラー心理学「課題の分離」とは
結論から申しますと、課題の分離とは「自分がするべき行動(課題)を考えて、他者がすべき行動(課題)まで自分が考えるべきではない」という概念です。
「○○に嫌われたらどうしよう、、、、」
「自分を良く思ってもらいたい!」
「なんでアイツはいつもこう言ってるのにやらないんだ!」
恐らく皆さんも一度はこのように悩んだこと、思ったことがあるでしょう。
しかしアドラー心理学の課題の分離という概念においては、何とこれら3つの考えを全て否定します。
これを深堀りしましょう。
最終的にその行為(課題)は誰が引き受けるのか?
先程紹介した
「○○に嫌われたらどうしよう、、、、」
という感情をもとに少し説明してみますね。
よくよく考えて見ると分かるのですが、これらは全て相手の課題に土足で踏み込んで強要している「自己中心的な行為」なんです。
恐らくこう思う方もいるでしょう。
ここは課題の分離において非常に重要な考えですので、ゆっくりと読み進めてください。
もちろん誰もが承認欲求を持っていますし、特に現代ではSNSで「いいね!」という機能も追加された結果否定することは難しいです。
しかし自分を嫌うか好きになるか、最終的に判断するのはその相手自身。
もちろん他人に好かれるために例えば勉強していい成績を取ろう、とか体を鍛えてカッコよくしようと努力をすることはできます。
「もちろん俺は周りから良く見られたいって言う気持ちはあるけれど、最後に決めるのは自分ではなくて他人。だからやるだけ努力して嫌われても自分の課題ではないから、文句は言えないな」
このように自分が行動することはできでも、他人の最終判断を決めつけることって実はできないんですね。
だからこそ「自分はこれをするけれど、最終的にはあなたの自由だよ」というスタンスが課題の分離です。
このように「最終的にその判断、また行動は誰が行うのか?」という判断を見極める事が、課題の分離を理解する上で重要です。
哲人:自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。
一方で、その選択について他者がどのような判断を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。
アドラー心理学では承認欲求を否定している!?
ここが課題の分離の難しい所で、実はアドラー心理学の中では承認欲求をきっぱりと否定してるんです。
理由として、アドラーは「承認欲求に従うと他人の人生を歩み、幸福を感じられなくなるからだ」と述べているんですね。
- ご褒美をもらうために仕事や勉強をする
- 親の期待に沿って医学部に入り、医者を志す
- 他人や周りの意見に合わせて自分も行動する、、、、、
皆さんもこのような場面、場合は想像できるかと。俗に言う「○○だったら、○○のために△△する」という構図。
しかし、本来手段であるはずの承認欲求が「目的」に変わってしまうのが問題です。
現代ではYouTuberや僕のようなブロガーといった、何かを発信している人に当てはまります。
- 「始めの内は自分が好きなことを発信していたけれど、人気が出てきてから視聴者の期待に沿った内容じゃないと伸びないし、、、、。」
- 「前はただ自分が楽しんでいたけれど、最近はなんでコレをしているのか分からなくなってきた」
100%自分が楽しい事だけではYouTuberもブログも見てもらえませんし、何より稼げません。
しかし自分の好きなことをやりたいんだけど、でも他人の欲求にも目を配らなければいけない。なんとも煩わしいジレンマです。
活躍しているプロのスポーツ選手やアーティストも口をそろえて言うのは
「ただ自分が楽しいからやっている」
こう言います。
ただ実際、僕らは「周りの事を気にせず自分の好きなように生きろ!!」と言われても難しいですよね、、、、、。
そこで次に「課題の分離」が使える具体的かつ日常的な場面を紹介します。
課題の分離が使える具体的な場面
それでは課題の分離が実際に使える具体的な場面を紹介します。
どうしても課題の分離という概念が抽象的すぎるので、具体的に想像してもらったほうが分かりやすいかと。
それぞれ見ていきましょう。
教育・指導面
まず一つ目は教育、指導面。
アドラー自身も教育面に関して持論を展開しており、教育を「自立するためのサポート」として扱っています。
そこで良くある問題が子供が勉強をしない場面でしょう。
「どうしてあなたは勉強をしないの!?あなたのために言っているのよ!」
これに課題の分離を応用させます。
ここでまず考えなければいけないのは、先ほど紹介した「誰が最終的にその行動(課題)をするのか」です。
この場合は無論、子供ですよね。なので親はまず「子供が勉強をすることはあくまでも子供自身の課題だ」と考えます。
かといって何も教えなくて良いわけではなく、勉強をすれば視野が広がり人生が楽しくなるなどメリットを教える。
そして子供に「最終的に勉強をすることは自分の課題だよ」と伝えた上で、もし勉強したいのならいつでもサポートをする事も伝えておくのです。
よく親は「あなたのため」というワードを使いますが(僕も言われたことがあります)、アドラーはこれを批判しています。
実は「あなたのため」という言葉の裏には「私のため」という言葉が紛れているんですね。
それは子供をいい高校・大学に行かせたいだとか、その他諸々の世間体や見栄など自分を良く見せるためであったり、支配欲かもしれません。
しかし、このように課題の分離を使えば間違いなく子供の「自立」をサポートでき、自分も無駄なストレスを抱えなくて済みます。
恋愛関係
二つ目もなじみのある場合ではないでしょうか。それは恋愛関係です。
「どうして自分を好きになってくれないんだ、、、」
「どうして別れを切り出されたのだろう、、、」
恋愛関係では上手くいくこともあれば、意見の食い違いや喧嘩もありますよね。
実はアドラーは「愛」という概念にも触れていて、これは恋愛関係に限りませんが
「まず自分から他者に関心を寄せて愛する勇気を持つことが重要である。しかし、見返りを求めてはならない」
と述べています。
課題の分離を恋愛関係に応用するには「自分の事を好きでいてくれるか、あるいは別れを切り出すかは相手の課題である」と考えることが重要です。
実は自分も最近課題の分離が役立った経験をしまして、仲の良い友達から女の子を紹介してもらいました。
というのも自分は大学に入り「ブログや部活、その他自分のやりたい事に集中したいから」と何かしら理由をつけて傷つくことを恐れ、恋愛しようとしなかったんです。
お互いに出会いがないという事で、実際に会ってみることに。
事前にその子の好きな事や性格を周りから聞いて「どんな話をしようか?」「どのような展開に持って行こうか?」など相手に好かれようと、前日にしっかり考えて行きました。
しかし結論から申し上げますと、その子に会って数日後LINEで「自分はたつしくん(僕)とは友達のままでいたい」と断られてしまったんです。
アドラー心理学を学ぶ前の僕であれば
と「かわいそうな私、悪いのはあの人」と自分を守るために相手のせいにしていたでしょう。
しかし今回の僕は
- 「まず自分から他者に関心を寄せて愛する勇気を持つことが重要である。しかし、見返りを求めてはならない」
- 「自分の事を好きになるか、あるいは別れを切り出すかは相手の課題である」
この言葉を思い出したんです。
もちろん断られてしまったことは残念でしたし、落ち込みもしました。
ですが「部活が忙しいから、やりたいことがあるから」と理由を何かしらつけて逃げていた時と比べれば前に進んだので、良い経験だったと思っています。
哲人:しかしわたしは「わたし」を信じてほしいと思っている。わたしを信じ、アドラーの言葉に耳を傾けてほしいと思っている。
故にわたしは先にあなたのことを信じるのです。たとえあなたが信じようとしなくとも。
何かに挑戦する時
そして3つ目は「何かに挑戦する時」。
「新しいことを始めたいけど、周りになんて思われるか不安だな、、、、」
「ホントはYouTubeで自分の好きな分野に発信したい。でもそれを見た人とかもし友達にバレたら嫌だな、、、」
このように、新しいことに挑戦してみたいけれど周りの目が気になるという方は多いでしょう。
そこで課題の分離を使います。
僕は現在大学生ではありますが、所属しつつもブロガー、またYouTuberとして発信活動をしています。
ブログでは心理学や健康に関する知見を、YouTubeではテニスの動画を発信しているわけですが、始める前はものすごく不安がありました。
「テニス下手って言われたらどうしよう、、、、」
「ブログ成功しなかったらどうしよう、、、」
このように、人は事前にブレーキを作ってしまうんです。
これは人間の「新しいことを嫌い、慣れることを好む」という脳の性質のせいですが、現代では新しいこと受け入れなければ時代に取り残されてしまいます。
そこで「自分がやりたいことを他人がどう思うかはその人の自由だ」と考え、まず一歩踏み込むことが重要。
「やる前に見る世界」と「一歩中に入ってみる世界」では得られる内容が180°異なるんです。
他人が自分の事をバカにしたり、何か思うかは「その人の課題」。
まず一歩踏みこんで挑戦してみましょう。
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【【【 】】】課題の分離を使って悩みを一気に解消するには
課題の分離を使う事ができれば、対人関係における悩みを一気に解消できます。
しかしこのアドラー心理学が「人生の劇薬」と呼ばれるように決して楽な理論ではありません。
やはり他人の行動や自分がどうみられるかは僕も気になりますし、特に課題の分離は実践が難しい概念。
そこで今回所々引用で紹介した嫌われる勇気と幸せになる勇気では、あなたが課題の分離を使いこなし、悩みを一気に解消するための内容が深掘りされています。
「嫌われる勇気」はアドラー心理学が世間に広まるきっかけとなり、「哲人」と「青年」との対話形式で進められるアドラー心理学の中でもベストセラー本。
そして「幸せになる勇気」は嫌われる勇気の続編で、この2冊のおかげで僕は新しい価値観を得ることができました。
この2冊で課題の分離を学び、実践すればほぼ対人関係の悩みは一気に解消できます。
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貴方も、この2冊を読めばもっと自由に生きられるはずです。
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