このような疑問を解消します。
- フェデラーがここまで強いのは間違いなくサーブ力である
- フェデラーのサービスフォームを分析してみる
- フェデラーのサーブから学べる事
- フェデラーのプレーは見ておくべき
「フェデラーのサーブについて知りたい!」
言わずと知れた世界最高のオールラウンダー「ロジャーフェデラー」。
美しいフォームとその紳士的な行動で世界中から愛されている現役のレジェンドプレーヤーですね。
そこで今回はそんなフェデラーのサーブについて考察。なぜフェデラーのサーブは強いのか、フォームや特徴について解説していこうと思います。
正直フェデラーがここまで戦績を残せているのは間違いなくサーブ力があるから、と言っても過言ではないでしょう。
というのもフェデラーはオールラウンダーのクセしてビッグサーバーと引けを取らないくらいのサービスキープ力を持ち、サービスエースも量産しています。
このように今回はフェデラーのサーブが他の選手と比較してどれだけ強いのか、またフォームなどを深堀していきますね。
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【【【 】】】Contents
フェデラーがここまで強いのは間違いなくサーブ力が所以である
冒頭でも述べた通り、フェデラーがここまで実績を残せているのは間違いなくサーブ力のおかげでしょう。
というのもフェデラーは他男子プロと比較して
- エースなどサーブのフリーポイントが多い
- スライスやキックなどセカンドサーブのクオリティが高い
- 威力が高い訳でないが相手にコースを隠す能力がずば抜けている
このような特徴が挙げられるから。
通常サービスエースランキングではイズナーやカルロビッチ、オペルカなど高身長ビッグサーバーがランクインしますがフェデラーはなんと最高3位というデータが。(今は試合にあまり出ていないので順位は落ちていると思いますが)
そのくせオールラウンダーなのでネットプレーやラリー戦、またフットワークも軽いので正直ずるい。
サービスゲームキープ率もやっぱり高い
以下のランキングは男子のサービスゲームキープ率ランキング。
少し前の2015あたりのデータになりますので現在とは少し異なりますが、ビッグサーバーの中に入り込んでますね。
1位 | イボ・カルロビッチ | クロアチア🇭🇷 | 92.1 |
2位 | ジョン・イズナー | アメリカ🇺🇸 | 91.7 |
3位 | ミロシュ・ラオニッチ | カナダ🇨🇦 | 91.1 |
4位 | アンディ・ロディック | アメリカ🇺🇸 | 90.1 |
5位 | ロジャー・フェデラー | スイス🇨🇭 | 88.9 |
△https://tennis-winds.com/2019/12/19/03/#toc3より引用
またbig4の中でもフェデラーは圧倒的にサービスエースが多く、一人だけ1万を超えています。(2020年での計算)
選手 | 試合数 | サービスエース | 1試合平均 |
---|---|---|---|
ロジャー・フェデラー | 1513 | 11365 | 7.5 |
ラファエル・ナダル | 1185 | 3523 | 3.0 |
ノバク・ジョコビッチ | 1093 | 5704 | 5.2 |
アンディ・マレー | 869 | 5708 | 6.6 |
△https://skei0129.com/2020/03/15/serviceace-average/より引用
こう見てみると差は歴然。
ジョコビッチもナダルもマレーもサーブの威力で言ったらさほどフェデラーと変わりないように思えますが、サーブのキレだったりコントロールがずば抜けて高いみたいですね。
フェデラーのサーブフォームを分析してみる
特徴を挙げてみるとこんな感じ。テニスプレーヤーの中でもフェデラーのサーブフォームを真似る人は結構多い。
そしてフェデラーのサーブフォームについてですが、まずフェデラーは足をそろえないタイプですね。
そしてベースラインに沿って割と横を向いています▼
スピン系のサーブを打つのであれば横を向ける必要がありますが、フェデラーはデュースサイドから打つワイドスライスやアドサイドからのセンタースライスでも同じ立ち位置から打ち分けるのが凄い。
やってみると分かりますがかなり難しいです。
トスは真横から
そしてフェデラーのサーブフォームの特徴はトスではないでしょうか。
若干体をひねりながらラインに沿ってトスを上げ、頭の上もしくは少し前くらいにボールアップ。
キックサーブを打つ際にはもう少し後ろになりますが、基本的にサーブのトスは球種によって変わらない印象です。
ちなみにフェデラーのトスの上げ方はいわゆる「コップ型」。 その名の通りコップを持つようにボールをのっけてトスアップするタイプでして、僕もこのタイプで上げています。 初めはムズイですが、慣れると回転が掛からず安定したトスが上げられますよ。
▼合わせて読みたい
【生命線】テニスのサーブではトスが8割。安定する上げ方とコツを解説
フォワードスイングが始まるまでは横向きを維持
そしてフェデラーのスイングですが、結構横向きを保ったまま打ってますね。
特にナダルとかデルポトロみたく脚をそろえるタイプだと前に体重移動するんですけど、フェデラーはフォワードスイングが始まるまで横向きを維持しています。
理論上は横向きを保つと体の向き的にデュースサイドからはセンターが、アドサイドからはワイドが狙いやすくなります。
この状態から逆方向のコースに切れの良いサーブを打てるのはマジでフェデラーしかおらんと思う、、、
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【【【 】】】フェデラーのサーブから学べる事
サーブは威力ももちろん大事ではあるが、コースといかに相手に読ませないかの方が遥かに大事である説を俺は提唱したい
— Tatsushi.k (@tatsushikoike) March 13, 2022
ここまでフェデラーのフォームやサーブについて色々書いてきましたが、ぶっちゃけフェデラーのフォームを完全に真似する必要はありません。というか簡単に真似できるようなものではありません。
もちろん真似をして結果的にサーブが打ちやすくなった、とかであれば大丈夫なのですが無理に自分のフォームを崩すとバグりますからね。
そこで一般プレーヤーがフェデラーのサーブから学ぶ事はただ1つ。
「コースを隠す能力を上げる事」
です。これを上げるだけでもかなりポイントが取れるようになります。
先ほどからチラッと書いていますが、フェデラーは「コースを隠す能力が高い」と述べてきました。 というのも彼の試合をテレビで見ていて、よく相手が逆を突かれてエースを取られる場面が多いんですよ。一歩も動けず、という感じで。 事実明らかにワイドっぽいトスを上げたと思いきやセンターとか、フェデラーはそのあたりの駆け引きも美味い。 フェデラーがエースを量産している所以はコントロールと相手にコースを読ませない能力にあると考えています。
エースにならずともチャンスボールが来る確率が上がりますからね。その次の展開を作りやすくなるのでオススメですよ。
具体的にコースを隠す方法
こう思う方もいるでしょう。
具体的に僕が意識しているポイントをお伝えしますと以下の3点です。
特によくフェデラーがやるヤツは2つ目のポイント。アドサイドからワイドにキックを打つぞ、と見せかけて実はセンターに打つパターン。
たまにセカンドサーブでもエース取ってますからね。
ちなみに当ブログではサーブについてもあれこれ解説しています。初級者でも上級者でもお力に慣れるかと思いますので、ぜひ参考に。
▼合わせて読みたい
- テニスのサーブの種類と打ち方を解説。基本的に3つの組み合わせです
- 【テニス】伸びるフラットサーブの打ち方やコツを解説【低身長でも打てる】
- 【初心者OK】テニスのスライスサーブのコツや打ち方・使い分けも解説
- 【テニス】スピンサーブの打ち方完全ガイド。初心者でもコツを抑えれば打てます
2022年9月:ついに引退
追記ですが、2022年9月についにフェデラーが引退を発表しました。
どうやらリハビリをしていたものの、体が追い付かないみたい。
2022年のレーバーカップを最後にツアーを引退するそうです。
▼合わせて読みたい
>>【感謝】ロジャー・フェデラーがついに引退。テニスの戦績や彼の経歴を振り返る【GOAT】
フェデラーのプレーは見ておくべき
いつ引退するか分からないフェデラーですが、ぶっちゃけプレーを見ておいて損は無いです。
というのも試合を眺めているだけで色々戦略や組み立てをインプットできるから。
- そんなサーブコース打てる!?
- このポイントでサーブワイドからの3球目攻撃か
- 攻められている時は割と高めのスライスで時間稼いでるな、、、
などなど楽しんでテニスの情報を頭に入れる事ができます。メリットが結構あるんですね。
僕自身テレビでフェデラーの試合を見ていて「フェデラーってコース隠すの上手いなぁ、、」と気づけてこの記事を書いていますし。
基本的にテニスの試合はWOWOWでグランドスラムもATPツアーも見ることができます。
僕自身WOWOWに加入して10年以上経ちますが、テニスの他ライブや新作映画も見れるので一石三鳥くらいですね。
ちなみに当ブログではその他フェデラーについてやWOWOWの視聴方法などを解説しているのでぜひ参考に。
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▼フェデラーについてはこちら