
こんな疑問を解決します。
完璧主義の長所 完璧主義の短所 まずは客観的に自分を知ろう
今回は完璧主義の短所と長所について。
「完璧主義」と聞くと悪いイメージが思い浮かぶかもしれませんが、そんなことはなく長所ももちろんあります。
なにせこの記事を書いている僕自身が完璧を追い求めてしまう性格。 中2の頃から内申点をとるために「全部完璧じゃないといけないんだ!!」と追い込んでしまい、完璧主義をこじらせてしまいました。 そこで僕は完璧主義を改善しようと心理学の勉強を始め、当ブログでも心理学に関する知識を発信しています。
ぶっちゃけ今回の記事を書いていて、自分にもグサグサ刺さりましたね。
ですが完璧主義の良い所をうまく生かせば大丈夫。
一緒に見ていきましょう。
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【【【 】】】Contents
完璧主義の長所
まずは完璧主義の長所から。
実際に調べて共通していた事+自分の経験も交えて紹介しようかと
- 誠実性が高く信頼されている
- 仕事のモチベーションが高い
- 細かく丁寧な作業が得意
では1つずつ見ていきましょう。
誠実性が高く信頼されやすい
一番初めに、完璧主義の人は誠実性が高く信頼されやすい傾向が。
というのも完璧主義の人は「誠実性」が高く、まじめである場合が多いんです。
完璧主義の人はとにかく完璧にしようと努力を惜しみません。責任感が強く、怠けたりサボったりといった行動をあまりしないのでリーダーに選ばれやすくなります。
自分の経験的にも結構リーダー的なことはやってきました。 中学2年から学級委員を卒業まで行い、合唱コンクールでは指揮者を担当。また高校のテニス部では部長もやっていましたね。 別に自分は責任感があるとか誠実だとか自慢するつもりはありませんが、事実としてこういった経験をしたことをお伝えしておきます。
まぁぶっちゃけ日本だと「目立ちたくない」という風潮が強く仕切ろうとする人も相対的に少ないので何とも言えません。
しかし、完璧主義をうまく生かせば周りの信頼も得ることができます。
仕事のモチベーションが高く出世しやすい
そして次はモチベーションについて。
先ほどの誠実性が高く信頼されやすい点から繋がりますが、完璧主義の人は結果に対しても完璧を求めるので仕事のモチベーションが高く、必然的に成功しやすい傾向にあります。
心理学で人間の性格を決めるビッグ5因子というものがありますが、実は誠実性が高い人ほど出世しやすく年収が高いんだとか。
判断基準としては こんなところが挙げられますね。 一度自分や周りの人と照らし合わせて見てください
細かいところまで注意が払える
そして3つ目は細かいところまで注意が払える事。拘りが強いとも言えますね。
完璧主義はその名の通り「完璧」を目指す人。
良い方向で使えば些細な部分まで気を配れるので、事前のミスを防ぐことでより高い成果を生むことができます。
有名人で言ったらアーティストのGACKTさんが代表的。
彼は相当ストイックで、本人自身もワーカホリック(仕事中毒)になってしまうと言っていました。
食材から身に着けるもの、生活習慣など細かい所にも気を使っているようです。
ぶっちゃけ自分もどちらかと言えば些細なところを気にするタイプで、絶対そんな事誰も気にせんやろ!ってところも心配するクセが。
しかし細かいところまで注意ができるのは完璧主義の良い所だと言えるでしょう。
完璧主義の短所
次は短所。
今回は僕が今まで感じた点や、本で述べられていた事を基に5つ紹介します。
短所に関しては長所と隣り合わせな部分も。一度自分の経験や周りの人と照らし合わせて考えてみてください。
それでは1つずつ深掘りしていきます。
失敗を受け入れにくい
まず最大の欠点とも言えますが、完璧を求めるが故に失敗を認められない事です。
実際よくよく考えてみると完璧なんて不可能。
実際に自分が「完璧だ!!」と思っていても、そこにはバイアスがかかって周りから見ると完璧でない事が多い。
逆に自分が「もうだめだ、、、」と思っていても周りから見たら十分な事がほとんどです。
これは高1の時の経験なのですが当時はまだ今よりも完璧主義的思考がひどく、全教科完璧にしてやろうと勉強していました。 しかし達成基準が高すぎて、2学期中間の数Aで目標よりも低い点を取ってしまったんですね。 後から振り返ると「なんでそんなことで落ち込んどったんだ」と馬鹿らしく思えてきますが、達成基準が高すぎると失敗した時に自己肯定感が著しく下がってしまうので注意。
まだ自分ならマシですが、問題なのは他人の失敗も受け入れられない事です。
自分でさえ完璧にすることは難しいのに他人に完璧を要求し、その人が失敗したら「なんで完璧じゃないんだ!」と責めてしまう。
こうなると人間関係も悪化して孤独になってしまうので、これだけは注意しましょう。
完璧主義ほど先延ばしする?
また面白い話がありまして、完璧主義ほど先延ばしをしやすいと分かっています。
完璧主義は何かに挑戦する際にも「完璧な環境」を整えてからやろうとするので、行動しにくい傾向に。
本来「全体像を見るために一度踏み込んでみる」のが重要なのに、「初めから全てを見よう」と時間を割いてしまうわけですね。
あれもこれも手を出す
2つ目にあれもこれも手を出そうとする事。
先ほどの長所で「細かいところまで注意できる」と紹介しましたが、これがエスカレートすると短所に変わります。
昔の自分は勉強の際に毎日全教科やってやろう!と考えていました。 授業の復習なら一回10分程度で見直せるので良かったですが、なんとテスト勉強も全てやろうと考えてたんです。 現実的には計画を立てて日にちごとに分けた方が効率的なのに(そもそも不可能)、とにかく全教科教材を持ってくる。 その結果初めの3つしか達成できず「またできんかった、、、。」と勝手に落胆。 今思えばめちゃくちゃ非効率だったと反省しています。
実は完璧主義の人だけでなく、あれもこれも手を出すのにはとある理由があるんです。
ノーベル経済学賞を受賞した教授もハマった「計画錯誤」とは
人間が何でもやろうとする、また計画に対して楽観的に考えてしまう性質のことを「計画錯誤」と呼びます。
これはノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者ダニエル・カーネマンが著書「ファスト&スロー」で紹介した内容。
軽く紹介すると、カーネマンはイスラエルの大学で教鞭をとっていた時代に教科書を作ることになりました。
作り始めの方は割と順調。1年ほどで全体の内の2章が完成しました。
そこで彼はチームメンバーに「完成するまで後何年かかるか?」と質問。
自分を含むメンバーは平均2年と回答し、最短が1年。しかし蓋を開けてみると完成したのはなんと8年後だったのです。
このように優れた学者でさえも「自分の計画はうまくいく!」と錯覚してしまいます。
あれもこれもやろうとしてしまうのは人間の性質なんですね。
一人で抱え込もうとする
そして3つ目が1人で抱え込もうとする事。まぁこれがしんどいんですわ。
完璧主義的思考の人って「自分は完璧でなければいけないから、自分一人で解決できる」と思い込んでしまうんです。
普通に考えてこの社会は分業によって成り立っていますし、自分一人では生きていけませんよね。
「ほんとはこの仕事○○に頼みたいけど迷惑かけたくないし自分がやった方が良いな、、、」
まぁいっつも助けてもらってばかりだとアレですが、普段から周りを助けていればいざ自分が困ったときに誰かしら助けてくれる相手がいるはずです。
しんどい時は話を聞いてもらうだけでもいいので周りに相談してみましょう。

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【【【 】】】まずは客観的に自分を知ろう

自分がこの完璧主義を改善させた方法として、とにかく心理学の本を読みまくりました。
プラスα元々自分は感情型の人間で、何かトラブルが起こったり言われたりすると感情的に鳴ってしまうんです。
そこで「このままだとまともに社会でコミュニケーション取れんわ、、、、。」という経緯で心理学の勉強を開始。
次第に完璧主義も改善していきましたね(もちろん完全ではないけど)
完璧主義の人は「なぜこのようになってしまうか」を客観的に理解できていない事が多い。 僕も中学時代は読書なんて一切していなかったので、なぜいつも失敗してしまうか分かりませんでした。しかし先ほどの計画錯誤や先延ばしの知識は全て読書や動画で学んだ知識。 今ではその状況が起こっても「あ、これはあの本に書いてあった○○だな」と冷静に対応できるように。知は力なりとはこのことですね。
以下の記事で高2から心理学をずっと勉強してきた僕がオススメの本を紹介しています。
心理学初心者編、ビジネス編、恋愛編など各ジャンル分けて紹介。
完璧主義の短所を長所に変えるには、まずはここからスタートしてみましょう。
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